ご利用企業インタビュー

株式会社パソナ(旧 株式会社国際交流センター)



株式会社国際交流センターは、今から34年前の1974年に翻訳会社としてスタートしました。その後、翻訳を柱にサービスの枠を広げていき、現在は、翻訳、通訳、ドキュメンテーションからなる「外国語総合サービス」と、外国語に堪能な人材を派遣・紹介する「人材総合サービス」を提供しています。

翻訳部門では、創業当初から力を入れているメディカル分野に加え、金融、メーカー、官公庁関係の翻訳をメインに、幅広い分野の産業翻訳を請け負っています。スタッフは、コーディネーター、チェッカー(ネイティブ1名含む)、営業の計12名。フリーランスの登録翻訳者は、現在120名ほどです。

ドキュメンテーション部門では、メーカーからの受注によるマニュアルのローカライズ翻訳を主に行っています。分野は翻訳部門と同じくメディカル、機械などが多く、翻訳者の情報は両部門で共有して、最適な方にお仕事を依頼するシステムになっています。

また、人材派遣部門を通してお仕事をされていた方が、在宅の仕事にシフトしたいということで、翻訳部のトライアルを受けて在宅翻訳者になるケースもあり、長年のおつきあいでお仕事を続けている翻訳者の方も少なくないそうです。


登録翻訳者の募集は、限られたスタッフが通常業務の合間に行いますので、時期は決まっていません。そのときに手薄だと思われる分野について、新聞広告やアメリアのJOBを通して募集をし、トライアルを実施しています。

「弊社の得意分野のひとつにメディカルがありますが、メディカルとひとくちにいっても、実際の仕事ではさらに細かい分野に分かれています。例えば、医薬関係の文書もあれば、医療機器のマニュアルもあります。弊社の場合、おつきあいの長いクライアントが多く、安定した受注のある分野では、非常に狭い範囲で、その分野を得意とする翻訳者に仕事を依頼するというスタイルを取っています」と翻訳部コーディネーターの力丸祐子さん。そのため、受注の多い分野に精通した翻訳者を探すことを常に意識していらっしゃるそうです。

「やはり会社勤めの経験は重視しています。法律事務所で働いていて契約書の翻訳が得意な方、商社勤務で海外駐在経験があり貿易関係の文書の翻訳に慣れている方など、現場で培った知識は強い武器であることを日々の仕事を通して実感していますから、採用の際、経歴書は重視しますね」(力丸さん)

トライアルに合格して、登録翻訳者として契約を交わしたけれども、それから待てども待てども仕事の依頼が来ない、という声を会員の方から聞くことがあります。そのあたりの事情について、コーディネーターの力丸さんのお話の中にヒントがありました。ご紹介しておきましょう。

「時間をかけてトライアルを実施して採用した新しい翻訳者の方には、なるべく早く最初のお仕事を依頼したいと思っており、別リストを作成して、いつも頭の片隅に置いています。でも、やはり初めての方は翻訳会社にとってもリスクがあるので、翻訳する分量が少なく、ある程度納期に余裕があり、チェック体制もきちんと整えられる案件でないとお願いできません。そのために、タイミングが悪くそういう案件がない場合は、数カ月あいてしまうこともあるんです。

新規の方は最初の半年間を特に注意して見ています。そこ で“納期と品質”の両方が良ければ、その後も継続してご依頼し、なるべく間をあけないよう心がけています。ときどき『トライアル8社に合格して、登録しています』などと数の多
いことをアピールする方がいらっしゃいますが、翻訳が上手な方は2、3社の登録で仕事がいっぱいになりますので、そういう方はむしろ不安になりますね」

 

実務経験を重視していることは先にもお話ししましたが、実務経験はあるけれど会社を辞めてしばらく経つ、といった方には特に、最近の動向をよく調べて、常に新しい情報に敏感でいてほしいですね。

例えば、私が担当している金融の分野ではこのところ、2008年から導入された金融商品取引法であるJ-SOX 法に関連する内部統制の翻訳が増えてきています。金融業界は金融庁からの指示に沿って翻訳のニーズが出てくることも多いので、金融庁のホームページを常にチェックしていただくことも重要ですね。どの分野の翻訳が増えてくるかを予想することもできますので、何を勉強しておけば役に立つかもつかめると思います。

国際交流センターのもうひとつの柱、人材総合サービスでは、外国語に特化した人材派遣、人材紹介を行っており、こちらの登録者もアメリアのJOBを通して募集しています。オフィス・スタッフ・サービス部業務担当の東原久仁重さんに伺いました。

「派遣先は、外資系企業、日系大手企業、官公庁などです。ニーズとしては、通訳をメインに翻訳もというお仕事や、英文事務、貿易事務、コールセンターなどがあります。弊社の特徴は、コーディネーターが営業を兼ねており、派遣先の特徴をよく把握していることです。

登録時にはコーディネーターが登録者と1対1で時間をかけて希望を伺いますので、ミスマッチが少なく、そのせいもあってか長期派遣の方が多くなっています。翻訳の実務経験を積みたいけれども、まだ自信があまりない、という方には、これまで経験のある秘書の業務に翻訳が少し加わるお仕事など、きめ細かいサポートを心がけ、時給もできる限り還元させていただいています」

語学力を生かした派遣を専門に行っているので、いずれは翻訳者として独立したいという方にもぴったりの仕事がありそうです。登録者募集の際はJOBでお知らせしますので、お見逃しなく。

2008年8月取材

※2011年12月に株式会社パソナが株式会社国際交流センターの株式を取得し完全子会社化(株式会社パソナ・ランゲージ)され、株式会社パソナ・ランゲージは2015年6月に株式会社パソナと吸収合併されました。
現在は株式会社パソナの翻訳/通訳請負業務を行うランゲージグループにて事業を継続しております。