ご利用企業インタビュー

株式会社文響社

株式会社文響社新進の出版社ながらベストセラーを連発

文響社は2010年に設立された新しい出版社です。代表取締役社長の山本周嗣氏の前職は証券会社のトレーダー。ベストセラー小説『夢をかなえるゾウ』の著者である水野敬也氏と学生時代からの友人で、水野氏の出版を間近で見ているうちに出版に興味がわき、独立して出版社を設立するに至ったそうです。出版業界出身者ではないがゆえに、既存の枠に捕らわれず、独自の信念で本づくりを続けています。

設立5年目の現在、社員は15人にまで増えました。社員もそれぞれ前職は出版社、銀行、保険会社、IT企業など実にさまざま。平均年齢32才とフレッシュなメンバーで、みな本に対して、また仕事に対して情熱を持っており、1冊1冊に全力投球で本づくりに挑んでいます。

準備期間を経て、初めて新刊を発行したのは2011年のこと。以来、実質4年間で21冊を発行してきました。代表作の『人生はワンチャンス!』(2012年12月発行、54万部)、『人生はニャンとかなる!』(2013年10月発行、89万部)は、かわいい犬や猫の写真とマッチしたキャッチコピーに偉人の逸話や格言を組み合わせて人生で大切な教えが学べる自己啓発本。「人生は〜」シリーズとして現在4冊が発行されており、累計170万部を突破しています。

注)データはすべて2015年10月末現在です。

“自己啓発”דユーモア”の夢と希望を与える本を

会社が順調に成長していくなか、新たな試みとして2014年頃から、翻訳書の出版の検討が始められたそうです。そして2015年8月に記念すべき第1号の翻訳書『HAPPINESS IS…幸せを感じる500のこと』が発行されました。担当編集者の林田玲奈さんにお話を伺いました。

「弊社では本づくりにおいて『すべての人の現実に、夢と希望を与えるエンターテインメントを』を理念としています。現状に満足できない人たちに向けて、自分自身の可能性に気づき、新たな一歩を踏み出すきっかけになるような本を届けたいのです。“自己啓発”や“ビジネス書”が多いですが、多くの人に届けるために“ユーモア”を掛け合わせているのが弊社の特長といえます。この『HAPPINESS IS…』の原書は社長の山本がアメリカの書店店頭で出会った本です。ユーモアのあるイラストに短い言葉で人生の幸福が示されていて、ぜひ弊社から出版したいと考え、実現させました」(林田さん)

この本を皮切りに、同社では現在10冊以上の翻訳出版を検討中だそうです。編集部の中は部署が細かく分かれているわけではなく、編集者の自由な発想で本づくりが行われているとのことですが、翻訳書は学生時代から洋書が好きだった林田さんを主として何人かで担当しています。

今後も引き続き翻訳出版事業拡大の予定

アメリアには2015年2月に登録した同社。

「翻訳書の編集に関わるようになり、アメリアの存在を知りました。さっそく韓国語の原書の検討の際にアメリアを通して韓国語の翻訳者さんをご紹介いただき、出版検討のための試訳などをお願いしました」(林田さん)

その後、その本の出版が決定し、現在編集作業が続いているそうです。

「英語のできる翻訳者さんは、何かしらつてをたどって見つけることもできたのですが、英語以外となるとなかなか見つけるのが難しく困っていましたので、アメリアに大いに助けられました」(林田さん)

今後も翻訳出版に力を入れていく予定だという同社。

「社内で翻訳出版を検討するためには、その10 倍以上の原書に目を通す必要があります。今は海外のブックフェアに出かけたり、海外の書評サイトや雑誌記事を探したり、版権エージェントさんにご紹介いただいたりして弊社から出版したいと思える本を探していますが、出版点数が増えていけば、それも追いつかなくなりそうです。翻訳者さんの企画持込など、新たな方法も検討したいです。今後もアメリアのさまざまなサービスを活用していければと思っています。どうぞよろしくお願いいたします」(林田さん)

わが社のここが自慢! 1冊1冊時間を掛けて、丁寧に作りあげる

社員は、出版業界からだけでなく、さまざまな業界から集まってきているという同社。良い意味で本づくりの既成概念がなく、自分たちの信念に基づいた本づくりが行われているといいます。

例えば、89万部を売り上げてベストセラーとなった『人生はニャンとかなる!』のタイトルは、1000もの候補を出し、読者の方からも広く意見を募って、ようやくこのタイトルにたどり着いたのだそうです。

また、初の翻訳書『HAPPINES IS…』は、ベースとなる翻訳を前に社員全員が意見を交換し、一字一句にこだわって仕上げたそうです。そのため、奥付の“協力”という欄には社員全員の名前が記されています。日本の文化にマッチしないものは著者に連絡をとって事情を説明し、新たにイラストを描き起こしてもらうなど一切妥協せず、編集には半年を費やして作り上げました。

「もちろん、今後は我々編集者もノウハウを蓄積していきますし、もっと多くの本を読者に届けたいという思いもありますので、編集のスパンは短くしていかなければならないでしょう。しかし、本の精度を高めるために必要であれば、やはり時間を掛けて納得のいく本づくりをしたい。決して妥協はしないという方針は今後も変わりません」(林田さん)

スタッフからひとこと!

翻訳書の刊行は始まったばかり。編集を担当する林田さんも大学新卒で入社2年目のフレッシュな社員です。

「本が好きで、学生時代から出版社でアルバイトをしていました。洋書も翻訳書も好きでたくさん読んでいましたので、日本ではあまり親しまれていないけれども、海外の本もすごく力があるなと思っていました。ですから、翻訳書の編集は志願してやらせていただいています」(林田さん)

そんな林田さんが考える翻訳書とはどういうものか、翻訳者に何を求めるか聞いてみました。

「翻訳書を敬遠される読者の方も、少なからずいると思っています。それはやはり、翻訳書に読みづらいところがあるからではないでしょうか。原作のニュアンスを大切にすることはもちろん大事ですが、読者はやはり日本語で読んで面白いと思えるものを求めているはず。読者の心に届けるためにも、読みやすさというのは弊社がこだわりたい、大事にしたいところなので、そこを理解して翻訳してくださる方と一緒に仕事を進めていきたいと思っています」

翻訳書編集担当の林田さん

〜近刊のご紹介〜

『 HAPPINESS IS…幸せを感じる500のこと』『 HAPPINESS IS…幸せを感じる500のこと』
リサ・スウェーリング/ラルフ・レザー著

イラストレーター夫妻が、世界中から募った「幸せを感じる瞬間」を優しいタッチの可愛いイラストで描きました。思わず共感して、笑顔になれる一冊です。世界8ヵ国で翻訳出版されて話題の書籍。



『人生はニャンとかなる!』『人生はニャンとかなる!』
水野敬也・長沼直樹著

68枚のカワイイ猫の写真とその写真にッチしたキャッチコピー、さらに272個の偉人の逸話・格言で、人生で大切な教えが学べる新しいタイプの本。1ページ1ページが切り離せるので、飾ったりプレゼンとしたりもできます。



『このほめ言葉が聞こえるレシピ』『このほめ言葉が聞こえるレシピ』
小田真規子著

「毎日食べても飽きないね」「舌がとろけそう」など、言われてみたい86の「おいしい言葉」をレシピにしました。定番料理から、10分で作れる料理、作り置き料理まで幅広く、役立つレシピが満載です。