アメリア会員インタビュー


時間ができると、単発の派遣の仕事で社会経験を蓄積。 「実体験を通して世界が広がるのが新鮮なんです」

岡田 :今井さんは映像翻訳も出版翻訳もご経験が豊かですね。以前はカリスマ主婦、マーサ・スチュアートの雑誌のお仕事もされていたとか。

今井 :はい、アメリカの『MARTHA STEWART Living』の日本語版です。料理やクラフト、インテリアなど素敵なライフスタイルを提案する雑誌でした。初めて本屋さんで見た時に「これは私向きだわ〜」と思ったら、どーうしてもやってみたくなって編集部に電話しちゃいました(笑)。自己紹介して、ぜひお仕事をしたいと伝え、翻訳サンプルを送ったところ、お仕事をいただけるようになりました。大好きなインテリアや手芸記事を担当でき、とてもおもしろかったのに、しばらくすると休刊になり、がっかりしました。

岡田 :新しい世界にためらうことなく飛び込んで行く勇気とバイタリティーがすごいです。見習わなければ!

今井 :好奇心が旺盛で、なんでもやってみたいんです。実は今も時間があくと、派遣社員として外に出ていろいろなことをやっています。それがすっごく自分の仕事の役に立つんですよ!

岡田 :派遣というと、どういったお仕事ですか?

今井 :翻訳の仕事が受けられなくなると困るので、期間の短さにはこだわりますが、職種はあまり問いません。OAオペレーター、選挙の受付、大学の入学事務……。湾岸の倉庫で働いたこともあります。

岡田 :どのようなところが翻訳の役に?

今井 :仕事のシステムとか、時短の工夫とか。私が勤めていた時代とはいろいろと変わってきていますから、情報収集という意味でとても役立ちます。実体験を通して自分の世界が広がるのが新鮮なんです。いい刺激になるし、いろんな人と知り合えておもしろい。会話をたくさん聞く事や、いつもと違う世界をのぞく事が、翻訳にも役立っていると思います。

岡田 :すごいパワーですね。では長期間家にこもって翻訳の仕事をしているとつらくなったりするんですか?

今井 :それはないです。翻訳が天職なのか、まったく飽きません。だけどノーメイクで着るものも気にしない日々が続くので、仕事が終わるとちょっと出かけたくなるんですよ。

岡田 :お忙しく過ごすお仕事とお仕事の間、ちょっと休みたいなと思うことは?

今井 :休めない性格なんでしょうね。1、2週間休むと元気がなくなって「ああ働きたいな」と思いはじめて(笑)。すぐに何かおもしろそうな仕事を探しだし、とりあえず行ってみるんです。

岡田 :今までの派遣のお仕事の中でおもしろかったのは?

今井 :今年モーション・キャプチャーのモデルをやりました。一体何の研究だったのか、未だになぞなんですが(笑)。

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