【アメリア】みんなで作るインタビュー5・マイクロソフト プロダクト ディベロップメント リミテッド・インタビュー編2
  みんなで作るインタビュー


 [インタビュー編 2]
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 第5回 MILSグループ
 
<第5回> 紹介編インタビュー編 1|インタビュー編 2  全3ページ

スタイルガイドの中には「ー」を省略するものなどがありますが、これはまだメモリが高価だったときの名残のように思えます。広く一般的に使用されている表記にならったほうがいいように思いますが、いかがでしょうか? (RM さん)

ご存知のとおり、カタカナの長音表記ルールは JIS 系と国語審議会系の 2 つに大別できます。前者は 4 文字以上の場合最後の長音を取るとし、後者は一部例外を除くすべてのカタカナに長音を付けるというものです。弊社は、JIS の表記ルールに多少弊社特有のルールを加味した表記方針に則しています。

長音を付けておくか取ってしまうかの議論は、他の様々な不統一用語と同様に扱われるべきでしょう。つまり、1 社内でどうするというのではなく、企業や業界を越えたレベルでの検討、標準化が必要だと思います。質問 10 への回答でも、関連したコメントを残していますので、併せてご参照ください。
 
Windowsの表記規則である以上、ほかのWindowsアプリケーションでも同じ表記を使いたいのではないかと思いますが、スタイルガイドを公開する予定はありますか?(りょう さん)

スタイル ガイドは、現在のところ弊社とご契約いただいている翻訳会社、関連会社様にのみ提供しています。その他のユーザーの方々には、弊社の製品に付属しているヘルプ

やマニュアルなどの各種文書をご参照いただくことになります。一般公開については、今のところ検討しておりません。
 ※現在は下記サイトで一部公開されています。(2008年10月時点)
  http://www.microsoft.com/language/ja/jp/download.msp

毎回、毎回、スタイルガイドとにらめっこしながらの作業に限界を感じています。何か効率よく守れる方法はありませんか? あるいは、翻訳者に守ってもらうためにしていること、これからの対処案などがあれば教えてください。(rude さん)


弊社のスタイル ガイドは、少しでも効率良く使っていただくために、マイクロソフトで独自に定めた表記のルールを第 1 部、その他のユーザー向けドキュメントに適用される

一般的なルールを第 2 部にまとめることによって、翻訳時は第 1 部のルールだけに集中できるようにしています。また、検索性の高い HTML ヘルプも提供しています。しかし、弊社独自のルールなので慣れていただくのにある程度時間がかかることも事実で、翻訳者の方々にご理解とご協力をお願いしています。
ルールを効率よく守っていただくための対策の 1 つとして、ルールが守られているかどうかを自動的に調べて、その結果を教えてくれるソフトの開発を検討しています。技術的な難しさもあり、第 1 部のルールをすべてカバーすることは無理なのですが、少しでも多くのルールをチェックできるようにしたいと思っています。
 
用語データベース(Giaa)の検索ツールを在宅翻訳者も利用できる方法はないでしょうか? 現状では、在宅翻訳者が納品後、翻訳会社のエディタが用語チェックする段階で非常に時間がかかっています。翻訳品質の向上には有効だと思うのですが、いかがでしょうか?(ゆうま さん)

GIAA は MILS が開発した用語検索ツールで、弊社とご契約いただいている翻訳会社様およびそれらの翻訳会社から発注された仕事をお願いしている在宅翻訳者の方々にご使用いただいています。ローカルのハード ディスクにコピーして使用できるバージョンも用意しているので、発注元の翻訳会社様に問い合わせてみてください。その他の翻訳者の方々には、最新の弊社製品グロッサリを、一般の検索ツールやテキスト エディタで検索することをお勧めします。最新のグロッサリは、弊社FTP サイトより無料でダウンロードできます。
ftp://ftp.microsoft.com/developr/msdn/newup/glossary
 ※現在は下記サイトより検索可能です。(2008年10月時点)
   http://www.microsoft.com/language/ja/jp/search.mspx

現状のIT翻訳では、用語統一についてはまだ改善の余地があるように感じます。特に翻訳メモリによる用語統一には、実際には多くの課題があります。翻訳メモリではないツールの使用により、よりアクティブな用語統一が可能なはずです。用語のより積極的な統一について、何か計画をお持ちでしょうか。(ゆうま さん)

用語統一におけるツールの役割は、それほど大きくはないと考えています。別の言い方をすれば、ツールはあくまでも不統一な用語を決められた用語に置き換える道具に過ぎないわけです。むしろ肝要なことは、どの用語にするのかという方針、そして決定プロセスやその手段であると思います。更にマクロ的なことを言えば、カタカナの長音に関しても同様、「社内は統一しましたので、不整合はありません」では済まない状況になってきています。

たとえば、ソフトウェアとプリンタの間にある不整合な用語は、エンドユーザーに多大な影響を与えるということです。コンピュータ、OA 機器、家電といった境界線が薄れてきている今日、企業間や業界間にある無用なバラツキを解消することを真剣に考えなければいけません。弊社では、いくつかの企業や団体と用語の標準化を目的として社外のワーキング グループに参画しています。
 
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