「定例トライアル」や「翻訳トライアスロン」における生成AIや機械翻訳の使用について
機械翻訳(生成AIを含む翻訳)がもたらす翻訳業界の変化と、翻訳者に必要なスキルについて、関心をお持ちの方も多いのではないでしょうか🦉
機械翻訳の精度が上がり、広く使われるようになったことで、翻訳力の見極めの難しさや情報の扱いに関する注意点など、これまであまり意識されなかった問題が問われるようになってきました。
思い返しますと、2016年にGoogle翻訳がディープラーニングを使ったニューラル機械翻訳(Neural Machine Translation:NMT)を搭載し、機械翻訳の精度が劇的に向上した頃から、翻訳業界では常に議論が繰り広げられてきました。
アメリアが毎月開催する「定例トライアル」は、「実際の仕事で通用するレベルかどうか」を審査基準とした翻訳の模擬試験にあたります。近年は、応募検討者から機械翻訳の使用に関するご質問をいただく機会も増えています。
審査を務める第一線で活躍するプロの翻訳者や翻訳会社にもご相談のうえ、生成AIや機械翻訳の使用についての方針を「応募方法」に掲載いたしました。
■生成AIや機械翻訳の使用について
・生成AIや機械を使用した訳文をそのまま応募する行為は実力向上には繋がりません。
・生成AIが調べものに有効な場合もあります。しかし、出力結果は必ずしも正しいとは限らず、事実確認や取捨選択など、利用者に相応のスキルが求められます。
・生成AIに入力したデータは学習データとして使われ、漏洩するリスクがあります。「定例トライアル」や「翻訳トライアスロン」課題に関わらず安易な入力はお控えください。
応募方法:https://www.amelia.ne.jp/trial_procedure/
生成AIや機械翻訳の精度向上や普及に伴う変化があったとしても、真の実力が身についている方には活躍の場があります。変化し続ける翻訳業界であっても翻訳力が求められることに変わりはありませんので、スキルアップの一手段として「定例トライアル」や「翻訳トライアスロン」をご活用いただけますと幸いです😊
なお、企業のトライアル(翻訳者採用試験)や実務の現場でのご使用については、各企業の指示に沿ってご対応ください🙇♀️
事務局 N