『夜11時』
2025-11-11
さて、本日はアメリア会員の簗田順子さんの訳書をご紹介いたします😊
女性詩人のエッセーですが、ほとんど詩に近い幻想的な作品です。その中に時々、日記のような現実的なエッセーが混じります。前者は愛とか人生とかいうものをとても深く観察していて、何だか怖いな、と感じるほどでした。でも、後者はとてもユーモラスな文体で親しみやすく、とても同じ人物とは思えないのです。「原書の雰囲気を生かしてほしい」というありがたい注文で、思い切り自由に翻訳できたのは幸運でした。「夏が終わる」というテーマの、助詞の「は」と「が」で同じ文が違うニュアンスになるというのは、日本語と韓国語だからこそ理解し合えること。様々なテーマがあり、読者の年齢によって解釈も様々になりそうです。経験が多い分、若者より中年以上の女性のほうがより楽しめそうな作品です。
秋の夜長にじっくり味わいたい本ですね。
簗田さん、お知らせいただきありがとうございました✨
今後のご活躍もとても楽しみにしております❗
事務局 I

