アメリア公式ブログ

翻訳者ネットワーク「アメリア」が、
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本日はアメリア会員さん同士の共訳書をご紹介します。

手がけられたのは、山中朝晶さんと南沢篤花さん。
書籍もご献本いただきました。お心遣い、ありがとうございます

「想定外」に備える企業災害対策マニュアル
(2011/08/31)
キャスリン・マッキー、リズ・ガスリッジ 他
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本書は自然災害などの緊急事態に直面したとき、
企業がいかに「人」を大事にしながら事業を継続できるかに
関する実践マニュアル。

序文~第1部までを山中朝晶さん、第2部~資料編までを南沢篤花さんが
手がけられたのだそうです。
お二方からは訳者の方ならではのお気持ちのこもったコメントもいただきましたので
少しご紹介させていただきます。

「本書を訳して感じたのは、何らかの「緊急時」はいつか必ず起こるということです。
 当たり前かもしれませんが、起きてから対策を考えるのではなく、
 普段からあらかじめ備えることが、過去の教訓を生かすということだと思います。」
(山中さん)

本書でも触れられているのですが、危機管理や防災意識は高まっている感覚はあれど、
ある協会のリサーチ結果によるとアメリカで9.11ののち、実際に防災プランを立てたり
改定した企業は過半数、45%の企業は特に対策をとっていない状況なのだそう。

「本書は、7年間に6回の緊急事態(火災、暴動、テロ、3度の地震)を経験した
米大手銀行の人事部長が執筆しており、叙述には説得力があります。」と山中さんが
仰るとおり、人事・労務部門の担当者たちが、初めての事態にどのように対応し
また改善していったかについてとても具体的にまとめられており勉強になる点ばかりです。

また、南沢さんがご担当された後半にある資料編は会社員だけではなく、
もしものときには誰にとっても役に立ちそうな情報が盛りだくさん。
一家に一冊、どなたにも読んでいただきたい内容です。

いつだって、事態に立ち向かうのは現場にいる「人」たち。
何かが起きたときにはダメージを受けたとしても、
大切な人々へのケアを丁寧に続けることからまた新たな歩みを
進められるのではないでしょうか。

山中さん、南沢さん、ご丁寧なご連絡をありがとうございました
ますますのご活躍をお祈りしています。


アメリア事務局
中川