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爽やかな陽気が続いておりますね

先月受講した、日本翻訳連盟(JTF)主催による

プロが教える日本語文章の校正・リライトのテクニック

というセミナーがとても勉強になりましたのでご報告いたします。

講師は、“日本語お助け人” こと校正者/リライターの磯崎博史さんです。

磯崎さんのHPはこちらからご覧いただけますので、

ぜひ一度アクセスしてみてください

翻訳は、語学力や専門知識はもちろんのこと、

それと同じくらい日本語力が厳しく問われるお仕事ですよね。

この度のセミナーでは、日本語の奥深さとプロに求められる厳しさを再確認し、

具体的なテクニックの数々も非常に参考になりました。

磯崎さんとJTFにご許可いただいた上で講義の要約をお伝えします。

日本語の運用能力を高めることで、翻訳者として「選ばれる理由」を作りましょう!

たとえ小さな改善であっても、その積み重ねが全体的な品質向上につながります。

日本語として自然な、そして正しい文章を書くために必要なスキルを学びましょう。

具体的なテクニックの一例…

①文意にふさわしく、日本語として自然な語句を選択する

語と語の親和度を意識する

例:

×チラシを挿入する

○チラシを同封する

×謙虚な額

○控えめな額

語感がしっくりこない時は類語を調べると良い

例:「振る舞い」→「言動」にしてみる

漢語を和語にしてみる

※日本人の言語中枢の大部分は和語で成り立っているので、

漢語を和語にするだけで日本語らしさを感じてもらえる。やわらかい表現になる。

例:「~で構成された」→「~からなる」にしてみる

②重複を解消する

同一語句が連続する場合は、一方を違う表現にして変化をつける

概念の上位/下位に着目する

例:「端末」が2回出てくる文なら、例えば一方を「製品」(「端末」よりも上位概念の言葉)に置き換える。

漢語の意味範囲に留意する

例:

×心を共感しあう

○想いを共有する

※「共感」という言葉には、そもそも「~しあう」という意味が含まれているので「共感しあう」は重複表現。

同一助詞の3回以上の連続は避ける

例:

×カトリック教会の中の宗派の妥協の産物→「の」は2回くらいに抑えたい

○カトリック教会の諸宗派における妥協の産物

③適切な表記にする

文意に合わせて適切な表記を選択する

例:

×~することからはじめて

○~することから始めて

※「初めて」、「始めて」のいずれの意味なのかが明確に伝わるように、

余計なところで漢字をひらかない。漢字をひらく目安は、

十五画を超えるか否かが一つの判断基準になる。

品詞別の表記に留意する

例:

×先生はお話になった

○先生はお話しになった

※話すを動詞として使うなら送り仮名が必須。名詞として使うなら送り仮名はなしでOK。

こまめに辞書にあたり、正確な表記を確認する

例:下記は全て表記の誤り

×優しさの込もったお手紙

×例えどんな時も

×名声を欲しいままにする

×言葉を散りばめる

④正文に仕上げる

主語と述語の対応関係を意識する

例:

×彼の小説の特徴は、青春ではなく晩年を描く。

○彼の小説の特徴は、青春ではなく晩年を描くところにある。

語句間の修飾関係に過不足が生じないように留意

例:

×オランダの司令塔スナイダー対策を巡って試行錯誤していた。

○オランダの司令塔スナイダーへの対策を巡って試行錯誤していた。

※×のままだと、「司令塔」が指し示すものが「スナイダー」なのか「スナイダー対策」

なのかがはっきりしないので、複合格助詞「への」を入れて修飾関係を明確にする。

読み手の理解を助けるための語順変更や、

必要に応じての補完語を考慮する

以上となります。

いかがでしたでしょうか?

もっともっと知りたい!学びたい!と感じた方は

ぜひ今後、磯崎さんのセミナーを受講してみてくださいね。

私はセミナー当日に内容の復習はしたものの、

その後日頃の業務に応用することの難しさを実感しています。

日本語力アップへの道は一日にしてならず、ですね!

時間はかかっても少しずつでも向上していくと良いのですが…。

磯崎さん、日本翻訳連盟様、この度は貴重な機会を誠にありがとうございました

アメリア事務局 並木