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アメリア会員インタビュー

木下 恵さん

木下 恵さん

「推し活」から広がった翻訳の世界

プロフィール

長野県出身の英日翻訳者。翻訳を仕事にすることを目指して30代で英語の勉強を始め、40代で実現。趣味のF1観戦が縁で、クラシックカー雑誌『オクタン日本版』の翻訳の仕事を受けるように。ほかに、F1の知識を生かしてスポーツカーメーカーのマーケティング翻訳、テクノロジー・カルチャー系ウェブマガジン『WIRED』の有料会員向け記事の翻訳を担当。また、『MI6英国秘密情報部スパイ技術読本』(原書房)、『DREAMCARS 世界でいちばん愛された車たち』(日経ナショナルジオグラフィック社)で出版翻訳も経験。現在の目標は、出版翻訳をさらに勉強し、翻訳で気候変動対策に貢献すること。

自動車、モータースポーツ、クラシックカーが得意分野

翻訳を担当するクラシックカー雑誌『オクタン日本版』は、写真が非常に美しく、眺めるだけでも楽しい。

加賀山 :今日は、長野県でおもに実務翻訳をしておられる、木下恵(きのした めぐみ)さんにお話をうかがいます。まず、プロフィールの実績には、クラシックカー雑誌『オクタン日本版』の記事翻訳があります。特集記事のほか、インタビューやコラム、オークションレポートなどを訳されているそうですが?

木下 :はい。それはいまも続いています。季刊誌で年4冊なので、仕事としては3カ月に1回、忙しい時期が来ます。
 自動車雑誌というと車の紹介といった内容をイメージされると思いますが、クラシックカーの場合、同じモデルでも1台1台まったく異なる半生というか、経歴があって、いろいろなドラマがあるんです。一時はあのムッソリーニの車だったのに、途中でアフリカへ渡ってレーシングカーになった車とか、有名な映画で撮影に使われたあと、その経歴が忘れられていた車とか。
 車に関わる人間のドラマも面白いです。スポーツカーではないフランス車を改造して陸上最速記録を出した人もいれば、ジェームズ・ボンドが好きすぎて、原作に出てくる実在しない車を作った人もいます。ジャーナリストが大陸横断ラリーに同行したり、アルプスを越えるドライブをしたりする、旅行記のような記事もあります。バラエティーに富んだ内容で、いつもわくわくしながら訳しています。

加賀山 :趣味としてF1を30年以上観ていて、日本グランプリも20回以上現地観戦していると書いておられますが、この雑誌の仕事は、車の趣味からつながっているのですか?

木下 :じつはそうです。好きなF1ドライバーについてブログとSNSで長年発信しているんですが、たまたま『オクタン日本版』の編集責任者のご家族が同じドライバーのファンで、私のアカウントをフォローしてくださいました。ファン同士のやりとりが始まって、私が翻訳をしていることも伝わっていたんですね。そのときこの雑誌の日本版を立ち上げることになって、「翻訳者を探しているんですが、やってみませんか?」と声をかけていただきました。

加賀山 :つまり、推し活が縁で仕事が来た(笑)?

木下 :まさにそうなんです。当時はまだ私もF1のニュースサイトの翻訳を少ししている程度で、まさか雑誌の定期の仕事をいただけるとは思っていませんでした。最初はクラシックカーの知識もぜんぜんなかったので苦労しましたけど。
 インターネットがなければとても無理でした。すごくマイナーなモデルも出てきますし、古い車に特有の部品について調べることもあるので、ネットの情報に助けられています。エンジン音などの描写が出てくると、そのモデルの動画を探して確認することもあります。つい仕事を忘れて見入ってしまうこともありますが(笑)。

加賀山 :この仕事は何年前からやっておられるのですか?

木下 :2013年からですので、もう10年以上ですね。

加賀山 :そのころにはもうフリーランスで翻訳をされていたのですか?

木下 :当時はおもにDTP(デスクトップ・パブリッシング。書籍や新聞などの版下の作成から印刷までの工程)の仕事をしていて、いまも続けています。平日は半日、パートで勤めにも出ていますので、フリーランスではありますが、翻訳は残りの時間を使ってやっています。

加賀山 :そうでしたか。DTPの仕事は、具体的にはどんなことを?

木下 :ひと口にDTPといっても幅広くて、チラシなどデザイン的なものもありますが、私がおもにやっているのは文字中心の本の組版です。レイアウトなどは出版社のほうから細かく指定してきて、そのとおりにパソコンでデータを作り、それを出版社に戻して、今度は著者が赤字を入れたものをまた直す……といった作業ですね。

加賀山 :少しイメージがつかめました。雑誌とは別のお仕事として、スーパーカーメーカーのマーケティング翻訳もあげておられます。これはどういう内容ですか?

木下 :これは車関係のイベントも手がけている会社の方からの不定期の仕事です。その会社が、あるメーカーを紹介してくださったことで始まりました。

加賀山 :車関係のプレスリリース、Webサイト、オーナー向けマガジン、プレゼン資料の和訳や、開発者インタビューなどの動画の字幕翻訳もされています。
 車は技術開発も盛んだと思いますが、どうやって知識を得ていますか?

木下 :スーパーカーやハイパーカーの新モデルに関する翻訳では、F1から得た知識が役立っています。とくに、ここからここへ空気を流してダウンフォースを発生するとか、発生する乱気流をここで整えるといった空力に関する部分は、F1と共通しています。最近は、スーパーカーといえどもハイブリッドやEVが出てきているので、そういった新技術についても個別に勉強しています。
 ほかにも最近、WIREDという雑誌・Webマガジンのサイトの有料会員向けの記事の翻訳を月に2、3本、定期的に依頼していただくようになりました。車に関する記事もありますが、スポーツからAIまで、幅広い内容です。
 WIREDは調査報道もしていて、考えさせられる内容が多いです。

翻訳にDTPの知識を活かす

加賀山 :実務翻訳だけでなく、出版翻訳もされています。今年、『MI6英国秘密情報部スパイ技術読本』(レッド・ライリー著、原書房)が出版されましたね。

木下 :アメリアでトライアル募集がありまして、それに応募したら最終選考に残りました。結局そのトライアルの本は担当しなかったんですが、「こちらをやってみませんか?」と声をかけていただいた仕事です。
 なじみのない分野でしたが、幸い近所に小さな図書館があるので、関係がありそうな本を片っ端から借りました。この本の著者は本当にシークレットエージェントをしていた人で、その前は陸軍の特殊部隊に所属していたので、護身術やサバイバル術、パラシュート降下などの話も出てきます。そういった本も借りました。物騒な本をたくさん借りていたので、図書館の職員の方に怪しいヤツと思われていたかもしれません(笑)。イギリス人らしいユーモアたっぷりの本で、訳していて楽しかったです。
 去年の秋に2カ月半ほどで訳して、今年の春、出版されました。先ほどのWIREDの仕事も同じ翻訳会社のリベルさんからいただいています。

加賀山 :本1冊としては短い納期ですね。そのまえには『DREAMCARS 世界でいちばん愛された車たち』(evo, Octane著、日経ナショナルジオグラフィック社)を訳されました。

木下 :いま翻訳を担当しているクラシックカー雑誌のイギリス本社のほうで、10年に1回くらい、記事を1冊の本にまとめていて、その本の翻訳です。いつもの雑誌の仕事の延長のようなかたちでした。過去100年間の名車100台を紹介する図鑑のような本ですが、それぞれ実際に試乗したレポートが付いているところが特徴です。
 この『DREAMCARS』では訳稿を提出してそれで終わりだったんですけど、『MI6』を訳したときには初めて翻訳者としてゲラに赤字を入れました。DTPの仕事では著者の赤字をページに反映させますが、自分で赤字を入れる立場になると、文字組みなどが気になってしまって、いろいろ提案したので、「この人、変わった赤字を入れてくるな」と思われたかもしれません(笑)。

加賀山 :レイアウトなども提案されたということですか?

木下 :『MI6』はイラストや図版が多い本で、基本的には原書の配置にしたがいました。ただ、日本語にするとどうしても文の長さが変わりますので、自分で組版をしてみて、「このイラストをこのくらい縮めれば収まります」といった提案をしました。提案が全部採用されたわけではないですが。

加賀山 :こだわりの提案が反映されなかった(笑)。

木下 :いろいろ事情があると思うので(笑)。この『MI6』の仕事は、新しい仕事を開拓するつもりで活動した成果でした。それまで平日は勤めもありDTPの仕事もあって、いっぱいいっぱいだったので、あまり手を広げようとしていませんでしたが、去年あたりからDTPの仕事が減ってきたので、アメリアにプロフィールを公開し、トライアルにも応募したんです。そこから新たな出版翻訳につながりました。

加賀山 :アメリアに入会されたのも最近ですか?

木下 :いいえ。アメリアに入ったのは雑誌の翻訳を始めたころですから、10数年前です。

加賀山 :トライアルを受けて出版につながったことのほかに、アメリアに入ってよかったことはありますか?

木下 :いちばんよかったのは、毎月の定例トライアルなどで勉強する機会があることですね。最初のころは応募はしていませんでしたが、勉強の材料になりました。
 あと私の場合、こういう生活でほかの翻訳者の方たちとの交流がいっさいありませんので、毎月送られてくる情報誌で、「翻訳にはこういう分野がある」とか「こういう辞書の使い方や、便利なWebサイトがある」といったことも学べています。
 いまさらですが、最近やっと定例トライアルにも応募するようになりました。毎月ではありませんが、応募しようと思うと、やる気も違いますね(笑)。

出版社勤務で翻訳について考えた

加賀山 :経歴についてうかがいます。大学を卒業されてすぐに今の勤め先に入られたのでしょうか?

木下 :そのまえにいろいろあります。大学卒業後、数年間は教員をやりましたが、ちょっと向いていないなと思って辞めまして、地元の精密機器メーカーで1年間、派遣社員として実験データをまとめるような仕事をしました。
 その次に地元の出版社で2年ほど働き、退職後しばらくして、その出版社で出会った人がフリーペーパーの会社を立ち上げるというので、そこでDTPの仕事を担当することになりました。

加賀山 :そもそもDTPの仕事はどうして始められたのですか?

木下 :近くに住んでいるおばが、若いころからその仕事をしていたんです。昔はパソコンではなく大きな和文タイプを使っていましたが、私も高校生のときからそこにバイトに行って、版下の修正部分にシールを貼ったり、いろいろ手伝っていました。
 地方出版社を辞めたあと、すでにパソコンを使うようになっていたおばに習ってDTPをしていましたが、そこでこのフリーペーパーの話があったのです。少人数の会社だったので、DTPだけでなく、飲食店の取材へ行って写真撮影もしましたし、市内のレコード店や映画館に連絡してエンタメ情報を収集するなど、制作全般に関わりました。印刷所へ行って刷り上がりの色を少し調整してもらったり、製本所へ行ってできあがったフリーペーパーを車に積んで、置いてもらう店舗に配本してまわったり。いま思えば、貴重な経験ができました。
 地方出版社では少し編集も担当していたので、規模は小さいですが、出版に関する仕事はひととおり経験したと思います。いろいろな意味で、出版業の大変さはよく知っています(笑)。

加賀山 :出版社の仕事にくわしいのは強みですね。そのあいだのどこで翻訳を勉強されたのですか?

木下 :地方出版社に勤めていたときに、数カ月に1回、東京の出版社から出張してこられる方がいて、その方に将来について相談したところ、「本当に好きなことは何ですか?」と訊かれました。そこで考えてみたら、子供のころから海外のファンタジーをよく読んでいたし、中高時代に英語の勉強で日本語に訳すのが楽しかったなと思いまして、「翻訳をやりたいかもしれない」と答えました。それが最初のきっかけですね。

加賀山 :なるほど。私もじつは中学時代の英語の宿題でポーの『黒猫』の短縮版を訳して、すごく楽しかったのを憶えています。

木下 :「それなら英語から勉強しなきゃいけないよ」と言われたので、英語を勉強しはじめました。ただ勉強といっても「やるぞー!」という感じではなくて(笑)、もともと本が好きだったので、英語の原書の多読がいちばん役に立ちました。10年くらいそんなことをやっているうちに英語について少し自信がついたので、フェロー・アカデミーの通信講座で翻訳の基礎から学びました。同じ時期にアメリアにも入会して、雑誌の仕事が始まったころ、ノンフィクションのマスターコースも受講しました。

加賀山 :大きな一歩を踏み出した感じですね。家で英語を勉強するのとはちょっと違う世界に入ろうと思った……。

木下 :翻訳を仕事にしようと思った時期ですね。

加賀山 :最初から「これは仕事にできそうだ」と感じましたか?

木下 :最初F1のニュースサイトの仕事をしたときには、すでにF1の知識だけはあって(笑)、文章を正確に訳すというより内容を伝えることを重視する仕事だったので、あまり翻訳ということを意識しませんでした。

加賀山 :むしろ個人のブログのほうで翻訳的なことをやられていた(笑)?

木下 :そうですね。完全に趣味ですが。2011年末から、推しのF1ドライバーの公式サイトなどで無料公開されているものだけを訳していて、自分の収入にはしていません。そのブログを始めたひとつの動機も、翻訳の勉強をしようということでした。フェロー・アカデミーの基礎講座を修了したころだったと思います。
 そのドライバーは一昨年引退しました。それで「推し活」が一段落したのも、翻訳のトライアルを受けようと思ったひとつの理由でした。彼の引退までブログの更新がけっこう忙しかったので(笑)。

アイルトン・セナがブームだった頃からF1を見始め、2013年まで日本GPは欠かさずサーキットで観戦。これは20年以上前の1枚。

加賀山 :推しが引退して、翻訳に時間がまわせるようになった(笑)。そもそもどうしてファンになったんですか?

木下 :大学生のころからモータースポーツは好きでした。最初は妹がバイクレースに興味を持ったりして。平忠彦とか知ってますか(笑)? まあ、そのあたりから観るようになりまして、DTPをやっているおばもおじもけっこう車が好きでして、私たちがレースを観るようになるとサーキットに連れていってくれたんです。
 そういうわけで、F1はずっとまえから観ていましたが、そこに推し活が加わりました(笑)。彼は何度もチャンピオンになったすごいドライバーなんですが、人間的にも魅力的な人なんです。F1の世界以外にもいろいろ興味を持っていて、引退前から環境保護とかLGBTQの権利保護といった活動をしていました。

気候変動に関する翻訳も手がけたい

加賀山 :今後の話をうかがいます。車関係のお仕事はこのまま続けられると思いますが、ほかに広げたい分野などはありますか?

木下 :ひとつは気候変動についてです。これも「推し活」の影響ですが(笑)。もともとグレタ・トゥーンベリさんのアカウントをフォローしていたり、興味はありました。その後、推しのドライバーが手に持っていた本を読んだり、ブログで発信するために自分でも調べたりしたので、知識が深まり、自分の問題として何かしたいなと思うようになりました。

加賀山 :その方面の翻訳をしたいということですか?

木下 :そうですね。最近始めたWIREDの記事は内容が幅広いので、気候変動にかかわるものもありますが、関連した本を自分で探したり、訳したりできるといいなと思います。
 それと、最近アメリアの定例トライアルを受けて、フィクションのクラウン会員の資格がとれたんです。自分には無理かなと思っていた分野ですが、考えてみればずっとフィクションは身近にありましたので、これで少し自信もつきましたし、そっちの勉強もしてみようと思っています。ちょうど11月からフィクションのマスターコースもあるので、受講することにしました。

加賀山 :フィクションではどういう作品や作家を読んでこられましたか?

木下 :もっぱら海外のファンタジーやSFです。逃避が好きなので(笑)。日本の本だとどうしても身近に感じられて、逃避が足りないんですね。
 英語の勉強として多読をしていた頃は、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの本を読みあさりました。ジブリ映画の『ハウルの動く城』の原作者です。この人の本はほぼ全部、数十冊は原書で読みました。レイ・ブラッドベリに一時期はまりましたし、最近はテリー・プラチェットのディスクワールドのシリーズなどが好きです。

加賀山 :テリー・プラチェット、知りませんでした。

木下 :イギリスの作家で、数年前に亡くなりましたが、ニール・ゲイマンとの共著もあります。ジャンルとしては主にファンタジーですが、ブラックユーモアが利いた風刺小説のような作風です。国ではイギリスが好きですね。

加賀山 :だからサッカーが趣味なのですか? 15年間やっておられて、審判の経験もあるとか。

木下 :サッカーはまた別で(笑)、高校時代の友人のお父さんが女子サッカーのチームのコーチをされていて、その友だちから、「サッカーやってみる?」という感じで誘われました。たしかにイギリスでは、サッカーもF1も盛んですね。F1のチームもほとんどイギリスにあるんです。

加賀山 :そうなんですか。アメリカはあまり盛んではない?

木下 :アメリカで人気があるのは、インディカーやNASCARですね。もっとも、最近はアメリカでもF1人気がけっこう高まってきていますが。

加賀山 :翻訳以外でやってみたいこともありますか?

木下 :やはり翻訳が生活の中心になると思います。定期の仕事が増えましたので、パートを減らして、もっと出版翻訳の勉強もしようと思っています。

加賀山 :ちょっと大きな質問になりますが、「翻訳で実現したいこと」は何でしょうか?

昨年からベランダでプランター菜園を始めた。コーヒーかすと米ぬかで肥料も自家製。梅雨時から夏の間は小さなアマガエルが住みついていた。

木下 :やはり気候変動の問題に取り組めるといいなと思います。日本は自然災害が多いので、慣れすぎている気がするんですね。受け入れて共存するという考え方はすばらしいと思うんですが、気候変動についても受け入れてしまっているというか。
 たとえば、暑さ対策とか洪水に備えるといった話はメディアにもよく出てきますが、気候変動は人間の活動でなんとかなる部分もあるのに、そこに意識が向いている人が少ないという印象です。私も以前はそうで、話が大きすぎるから自分にできることはないと思っていたんですけど、できることはあるし、こうすればなんとかなるという見通しも立ってきている。翻訳でそういうことをもっと伝えられたらなと思います。希望を持たないとやる気も起きませんので。

加賀山 :すばらしいですね。生活面では、マインドフルネスもしておられるそうで。

木下 :はい。不定期の仕事がいろいろあるので、重なるときは重なるし、暇なときは暇になって、頭がごちゃごちゃになりがちです。妹の友人がピラティスを指導していまして、ちょうどコロナでオンラインのレッスンがあったので、それを受講し、そこからマインドフルネスもやって、自分の体を気遣うようになりました。
 あと、推しのF1ドライバーはおもしろい人で、コロナのロックダウンでF1が開催できなかった時期に、オーガニック農場に行って研修を受けたりしてたんですね。なので私も有機栽培とか環境を意識した農業に目を向けました。いま母と暮らしているんですが、野菜でも育てたら脳トレになるかなということで始めたら、私のほうがハマってしまいました。ベランダで育ててもけっこう収穫があります(笑)。

■ 私の知り合いにも、日本の漫画に夢中になって日本語を勉強しはじめ、ついに日本の大学教授にまでなった韓国の友人がいます。本当に「推し」の力は恐るべしで、夢中になっていることからどんどん道が切り開かれていった感じですね。出版翻訳でのご活躍も期待しています。

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