高橋洋さんの訳書2冊をご紹介
続々といただく訳書刊行のご連絡…。本日は高橋洋さんが翻訳を手がけられた
ノンフィクション2冊をご紹介します
まずはこちらです
八つの人生の物語―不確かで危険に満ちた時代を道徳的に生きるということ
(2011/10/19)
A.クラインマン
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精神科医として接してきた患者の人生の物語りを紹介。
苦悩の背後にある道徳的体験について考え、
人間にとって大切なことは何かを思索
(誠信書房 公式ページより転載)
「生存に関わる道徳的体験をくぐることを余儀なくされた」
8人の男女の物語から現代社会、「私たちがいったい誰なのか」
を探求する一冊とのこと。
ある均衡が崩れる瞬間とは、それまで存在を
知らなかった/見えていなかった全く別の
人生/物語が現れてくる瞬間なのかもしれません。
人間の深遠をのぞくことができそうな興味深いテーマです。
そしてもう1冊
ガイドツアー 複雑系の世界: サンタフェ研究所講義ノートから
(2011/11/25)
メラニー ミッチェル
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恥ずかしながら“複雑系”の用語を初めて知りました。
こちらはAmazonより書籍情報をご紹介します
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ヒトの脳に存在する何兆ものニューロンという「物質」は、
いかに「意識」のような複雑な現象を生みだすのか?
免疫系、インターネット、国際経済、ヒトのゲノム―これらが
自己組織化する構造を導いているものは何か?
一匹では単純に振る舞うアリが、グループを形成すると、
ある目的のために統率された集団行動がとれるのはなぜか?
第一線の研究者を案内人として、その広大で魅力的な世界を訪ね巡る、
本格的入門書。
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全ての事柄において二元論や還元主義的な解釈で議論が
終わってしまう(はじまりもしない)ことは多々ありますが、
そういった傾向に違和感を感じることは複雑系への一歩になる
といえるのでしょうか
本書は複雑系理論における基礎から最新の研究、また今後の展望まで
紹介された格好の入門書とのこと。難しそうですが、エッセンスを掴みたい方には
うってつけの一冊かもしれません。チャレンジしてみたいです
幅広い読者に向けられた書籍でも、翻訳するときの調査量はいかほどか…
と思うと翻訳者のみなさんのお力のすごさを改めて感じます
高橋さん、刊行誠におめでとうございます。
またのご連絡も楽しみにお待ちしております
アメリア事務局
中川