『ジェーンとキツネとわたし』『青い目の人形物語Ⅰ』 | 【Amelia】在宅でできる英語などの翻訳の求人・仕事探しはアメリア

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フランス語と英語の翻訳者としてご活躍の河野万里子さんから


訳書が2冊届きました。

 

 

『ジェーンとキツネとわたし』はイジメにあっている少女が主人公の


「グラフィックノベル」。絵本とコミックの中間くらいの印象です。

 


居場所のない少女が、読んでいる本の物語の世界と現実を行ったり


来たりして、最後には現実の世界で友だちができ、夢をもつようになる


という素敵なストーリー

 


グラフィックもお洒落で、全体にトーンは抑え目ですが、


主人公の少女が物語の世界に入っているときや、少し心が明るくなった


ときにはイラストがカラーになるという仕掛けです。


もちろん最後にはカラフルでHappyなページが待っているのですが、


そういった仕掛け以上に物語の内容が素晴らしく、引き込まれてしまいます。


「カナダ総督文学賞」を受賞した作品とのことですが、それだけの文学性、


芸術性の高さを感じます。

 


『青い目の人形物語Ⅰ』も、少女の心の成長物語ですが、こちらは


先の大戦がはじまる前のお話です。歴史的事実としてご存知の方もいる


かと思いますが、当時、日米友好のため、米国から「親善大使」として


青い目の人形がたくさん日本に送られました。この運動に参加した


子供たちの、そして大人たちのお話です。

 


「戦後70年 戦争と平和を考える本」のシリーズとして刊行された本書、


続編は、日本で青い目の人形を受け取った少女、千代ちゃんが主人公


だそうです。訳書の刊行は来年になるとのこと、楽しみです。

 


河野さん、素敵な訳書をお送りいただき、ありがとうございました

 


今後ますますのご活躍を期待しております

 

 

アメリア事務局 室田