アメリア会員インタビュー

塾講師のアルバイトを経て 翻訳会社に転職

濱野 :現在の法人に勤める前は、どのような仕事をされていたんですか? やはり、翻訳関連のお仕事でしょうか?

高取 :大学卒業後は、大学時代からやっていた塾講師のアルバイトを続けました。いわゆるフリーターです。その頃に、子供たちに英文法を説明するヒントを書店の語学本の棚で探していたら、隣の棚の翻訳学習者向けの本が眼に入った。それが、翻訳を意識したきっかけですね。最初は授業のネタがあるかと思って手にとったのですが、読んでいるうちに興味が湧いてきて。英語が好きだし、翻訳という道もいいんじゃないか、と。

濱野 :そこで、ビビビと来たわけですね。

高取 :はい。実は大学で環境政策や開発援助を扱う学部にいたのですが、塾講師の仕事だけだと、せっかく勉強したことから離れていってしまいそうで、もったいなさというか、寂しさを感じていました。翻訳であれば関連する文書やニュース記事を訳すという形で環境問題や援助に関わる機会があるかもしれないと考えたら、さらに翻訳という仕事が魅力的に思えてきたんです。

濱野 :それで、翻訳の勉強を始めた。

高取 :はい。単発の翻訳講座に参加したあと、フェロー・アカデミーの通信講座を受けて、アメリアで見つけた手紙翻訳のボランティアを始めました。

濱野 :ボランティアとはいえ、勉強しはじめてすぐに動き出すというのは積極的ですね。この頃は、まだ講師の仕事をしながら?

高取 :ええ。翻訳関連の仕事を本格的にしてみたいという気持ちはありましたが、まだまだ実力が伴っていないと感じていました。それで、翻訳の勉強をしながら、ひとまずTOEICが900点を越えるまでは塾講師を続けようと決めたんです。その後900点を超えたところで職探しを始めて、実務翻訳の会社がコーディネーター・アシスタントを募集しているのを求人サイトで見つけました。会社紹介の欄に環境報告書の英語版制作が得意だと書いてあったので、面白そうだと思って応募したら、運よく採用されました。

濱野 :自分に課題を課して、それをクリアしてからの転職……すばらしい心がけですね。では、翻訳会社を経て現職に?

高取 :翻訳会社ではコーディネーターのアシスタントとして3年ほど勤めたのですが、やっぱり自分でも翻訳がやってみたかった。そんなときに転職サイトで〈ラヂオプレス〉の求人を見つけたんです。もともとニュース翻訳には興味がありましたし、実務経験不問とあったので、これは応募するしかないな、と。実は、翻訳会社在職中に1回トライしたのですが、最終面接で落ちてしまいまして……。2年目の挑戦で採用となりました。

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