アメリア会員インタビュー


脇本 美穂さん

第102回

モータースポーツが専門の2ヶ国語翻訳者。英語・イタリア語を使いこなし華麗なるF1ワールドを報道する出版人脇本 美穂さん

Miho Wakimoto
F1レースの取材で世界を飛び回った編集者時代。現在はモータースポーツを専門とする英日・伊日の2ヶ国語翻訳者として活躍

岡田 :本日のゲストは英語とイタリア語の2ヶ国語の翻訳者、脇本美穂さんです。モータースポーツや自動車関連の翻訳がご専門とのことで、今日はふだんなかなか触れられない世界のお話が聞けそうで楽しみです。脇本さん、モータースポーツというと、いわゆるF1やラリーといった自動車レースの世界のことですか?

脇本 :はい。一口にモータースポーツといっても、自動車からボート、バイク、飛行機までいろいろありますが、私は自動車、特にF1を始めとする4輪レース関係の翻訳がメインです。もともとモータースポーツ専門誌の編集部に勤めていましたので、その関連のお仕事が多いですね。

岡田 :なるほど、もとは編集者さんだったんですね。それにしてもF1とは、モータースポーツのなかでも花形レースですね。海外取材も多かったのでは?

脇本 :はい。編集者時代は何度か海外のレースの取材に行き、ドライバーや周囲の方々にインタビューして、レースのレポートを書くこともありました。今は翻訳が主なので、取材に行くことはありませんが……。

岡田 :脇本さんは英語だけでなくイタリア語の翻訳もされるとのことですが、レースの世界ではイタリア語が頻繁に使われるのですか?

脇本 :フランスに国際自動車連盟の本部がありますし、伝統的なレースが行われていることもあり、規則書などはフランス語と英語で書かれています。私もほんとはフランス語ができたほうが便利でしょうけど、発音が難しくて(笑)。レースの世界でイタリア語といえば、フェラーリですね。

岡田 :イタリアといえばフェラーリ! スポーツカーのシンボルのような車ですね。車好きの方たちにとっては、いつかは乗ってみたい憧れの車と聞きます。脇本さんはもともとモータースポーツに興味があったのですか?

脇本 :いえ、私ではなく弟がモータースポーツ好きだったんです(笑)。家にあった専門誌で編集者募集の求人を見て、おもしろそうだったので応募したのがきっかけなんです。

岡田 :ということは、それ以前にも編集のご経験が?

脇本 :はい。大学卒業後は出版社でビジネスマン向けの雑誌や女性誌などを編集していました。どちらかと言えばカタい内容の雑誌で、編集の基本はそこで覚えました。

岡田 :なるほど。編集の知識や経験は翻訳にも大いに役立ちそうなので、脇本さんの翻訳のクオリティーの高さがうかがえます。今日は翻訳のお話だけでなく、モータースポーツの世界やイタリア語のお話など、たくさんお聞きしたいと思います!

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