アメリア公式ブログ

翻訳者ネットワーク「アメリア」が、
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国内で最大規模を誇る、子どもの映画祭といえばキネコ国際映画祭
私も毎年のように参加させていただいておりますが、映画を見に来た子どもたち、審査員としてがんばっている子どもたちのあのキラキラした笑顔を見ていると、本当になんて素敵な映画祭なんだろうといつも思います。
そして、この映画祭を翻訳ボランティアとしてサポートしてくださるのが、われらがアメリア会員の皆さま。
毎年、沢山のアメリア会員の方にご協力いただいております。
ありがとうございます

今回は、そんなキネコ国際映画祭をクローズアップして、翻訳者として採用されたSSさんと映画祭担当者のコメントをそれぞれご紹介させていただきます。
映画祭に興味がある、翻訳ボランティアとしてかかわってみたい、とお考えの方はぜひご参考になさってくださいね。

応募者:S.Sさん
実務・出版翻訳に携わって十数年になります。現在の取引先の大半とは、アメリアを通じて出会いました。キネコ国際映画祭との出会いも、アメリアの求人情報がきっかけです。映画祭上映作品の吹替翻訳ボランティアを募集していることを知り、かねてから子ども向け作品の翻訳に興味があった私は、2016 年、17 年と続けて応募。そのつど採用していただきました。
キネコ映画祭では、海外作品がその場で吹き替えて上映されます。自分の訳したセリフが大勢の観客の目の前で息を吹き込まれていく瞬間に立ち会う感動は、ほかでは味わえません。そして、上映される作品は、子どものために真摯に作られた上質な映画ばかり。そのような作品に携わる貴重な機会をいただき、映画祭事務局の皆様には心より感謝しております。
私がこのボランティアに初めて応募したのは、仕事の可能性を広げるために映像翻訳講座に通学し始めて1 年半ほど経ち、吹替翻訳の技術を一通り学び終えた頃のこと。仕事としての吹替翻訳の経験はありませんでしたが、定例トライアルで映像クラウンを取得していたおかげで、未経験でも応募することができました。今後もアメリアを活用して、さまざまなチャンスに挑戦したいと思います。


採用者:キンダー・フィルム事務局
日本最大規模の子ども国際映画祭である「キネコ国際映画祭」は昨年25 周年を迎えました。キネコ国際映画祭は、子どもたちに映画を通じて「個性」「感性」「国際性」「道徳」を学び、成長してもらいたいと願い、世界中から選りすぐった良質な映画を上映。昨年は約13 万人にご来場いただきました。
それらの映画をボランティアで翻訳してくださる方をアメリアで募集させていただいています。キネコ国際映画祭では字幕が読めない子どもでも理解できるように、声優が生で映画を吹き替える「ライブ・シネマ」という上映手法をとっています。そのため、単純な翻訳ではなく、幼い子どもでも理解できるよう、分かりやすい言葉を使うこと、異なる文化・風習なども理解できるように訳すこと、原語のセリフの長さに合わせることなど、いくつもの条件があります。
翻訳期間が短いなか、クオリティティの高い翻訳を提供してくださる翻訳者の方々には本当に感謝しています。これからも子どもの心に響く翻訳を期待しています。


※情報誌『Amelia』2018年4号「応募者の声&採用者の声」より転載

アメリア事務局 河原