アメリア公式ブログ

翻訳者ネットワーク「アメリア」が、
最新情報やアメリア会員の方の
翻訳実績を綴ります♪

気持ちの良い秋晴れが続いています。こんな日はゆっくりお散歩でもしたいですね。

さて、本日はアメリア会員の小野智子さんが翻訳を手がけられた訳書を2冊、ご紹介いたします。
まず一つ目は、『地の果てのありえない物語』。




小野さんからコメントをいただきました。

前作『世界の果てのありえない場所』に続き、知られざる辺境の地をめぐる驚くべきエピソードを紹介する一冊。
圧倒的な自然の脅威と力に真摯に、そして謙虚に向き合い、共存しようと苦闘する人間の物語です。遠い辺境の地を紹介した単なる羅列に留まらず、最新の環境保護の概念にも触れながら、自然と人間とのヒリヒリするような関わり合いをみつめています。
各エピソードには白黒の写真とごくシンプルな地図が添えられているスタイルは、前作に当たる『世界の果てのあり得ない場所』(2017年5月、別著者)と同じ。ある意味、ナショジオファンの期待を裏切り、アマゾンの書評では賛否両論のようです。が、私は、読者の想像力が自由に広がる余白をあえて残した、ニクい編集ではないかと思います。
40枚を超える地図の地名訳出は翻訳者泣かせ。汗と涙の物語…でありました。
特に最終章では、自然や地球に対する著者の思想が垣間見られ、読み応えのある一冊になっていると思います。
お手にとっていただければ幸いです。

前作は★こちら★でご紹介しております。ぜひ合わせてチェックしてください。


そして二つ目は『最強の帝国』。



こちらもコメントをいただきました。
「帝国」「支配者」を切り口に、古代から近代までの世界史を総覧し、紐解く一冊。ナショジオ編集なので、どうしても欧米史が中心になりがちですが、日本の教科書には登場しない個性豊かな人物や史実が描かれ、興味深いです。同じ史実で視点が違うと見え方も違ってきますね。欧米目線で世界史を総覧するのも一興では? そもそも「帝国」とは何か、現代の世界情勢を理解するヒントにもなりそうです。

なお、小野智子さんのインタビュー記事は、こちらでご覧いただけます。
Flavor of the Month 第130回 小野智子さん~チャンスを活かしてさまざまな分野の書籍を翻訳中~

アメリア事務局 河原