アメリア公式ブログ

翻訳者ネットワーク「アメリア」が、
最新情報やアメリア会員の方の
翻訳実績を綴ります♪

最近、主人がメタボ解消に自転車通勤を始めました。片道8キロ。いい運動になっているようで「今日は〇キロカロリー消費した!」などと報告してくるのですが、はて、いつまで続くやら…と内心冷ややかな気持ちでいます。。

さて、本日はアメリア会員の久保尚子さんが翻訳された作品を2冊ご紹介いたします。



久保さんからのコメントです。

最新の免疫学を、研究者の人生の物語と絡め、なぜ?どうして?という切り口からストーリー仕立てで綴った、一般読者向けのポピュラーサイエンスです。
実はこの本のお話をいただいたときから、日本人免疫学者のノーベル賞受賞とタイミングが合えば嬉しいなと密かに期待していました。なので今年は受賞者発表を例年以上にドキドキしながら見守り・・・!
今年ノーベル賞を受賞されたアリソン博士と本庶博士の物語は8章。今後のノーベル賞が期待される坂口博士も7章にたっぷり登場します。これまで免疫学を遠巻きにしてきた方にこそ、ぜひお手に取っていただきたいです。




この本のご依頼は、アメリアの会員プロフィール経由でお声がけをいただきました。すぐに魅力を感じ、お引き受けしたいと思いましたが、なかでも決め手になったのは「はじめに」から伝わってきた著者の静かなパッションでした。
著者は子どもの頃から数学を愛していた女性。ハーバード大学で数学の博士号を取得し、大学教授職を経て民間企業に転職しますが、大手ヘッジファンドのクオンツとして働いていたときにリーマンショックを経験し、数学が人を傷つけることもあるのだと実感します。その後もデータサイエンティストとして実業を重ねていきますが、愛する数学が社会のなかで間違った使われ方をしている現状を憂い、本書を書くに至ります。
日本でも、進学、就職、職場、消費社会、政治、治安など、生活のあらゆる場面にビッグデータやAIが浸透しつつあるなか、どのような弊害が起ころうとしているのか、どうすれば人々の害になるのではなく役に立たせることができるのかを、わかりやすく訴えかけてくれています。



AIの本は「会員プロフィール検索」というスカウトを通じてご縁につながったということで、私たちスタッフも嬉しいです。
両作品とも、今まさに読まれるべき一冊!
どなた様もぜひお手にとってご覧ください。

アメリア事務局 河原