アメリア公式ブログ

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今日は少しお天気になりそうですが、そろそろ夏が待遠しいです。

さて本日はアメリア会員の松村哲哉さんが翻訳を手がけられた作品をご紹介いたします。



松村さんからこんな素敵なコメントをいただきました

白水社さんから出版される音楽書はこれで5冊目になりますが、今回の本も含めて内4冊が私からの持ち込み企画です。つまりシノプシスを書いて売り込みました。編集者さんはいつも同じ人が担当してくれています。非常に丁寧に読んで、細かくチェックしくれるので、大いに助けられています。
今回の本は、指揮者の「仕事」について、音楽ファンが知りたいと思っていることが全部書かれています。指揮者はスコア(総譜)をどのように解釈し、それをどのようにオーケストラのメンバーに伝えるのか。客演指揮者の日常はどのようになっているのか。
作曲家やオペラ歌手、ソリストとはどのように付き合うのか。そうしたことが詳しく書かれています。こういう本は今までありませんでした。また、バーンスタイン、パヴァロッティ、ゼルキンなど著名音楽家のエピソードが満載で、そのほとんどは、著者が直接経験したことです。これだけでも音楽ファンにはたまらない内容だと思います。

今回はオーケストラの演奏に関する話が中心で、クラシック音楽ファン歴50年の私にとっては訳しやすい題材だと思ったのですが、いわゆるプロのライターではない音楽家が書いた文章ということもあり、独特の言い回しが多く、かなり苦労しました。(訳すのに楽な本というのはありません。)

これまで原著者とメールでやりとりしたことはあったものの、直接会ったことはありませんでした。今回は5月末に著者が東京フォーラムでの「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」inコンサートを指揮するために来日したため、出版社からの手配により会場の楽屋で会い、少し話をして一緒に写真を撮ることができました。


松村さん自らの持ち込みによって刊行された一冊なのですね。編集者さんとの強い絆も感じます。
指揮者の動き一つ一つには、当然、いろいろな意味が込められているのでしょうが、一体どのようなことを考え、音楽や音楽家と向き合っているのか、素人の私でも非常に興味があります。
クラシック音楽ファンの方はもちろん、指揮者というお仕事に興味がある方、広く音楽に興味がある方など、幅広い層の方々に興味を持ってもらえそうです。ぜひお手にとってご覧ください。

版元の白水社さんでも詳しくご紹介があります。
合わせてチェックしてくださいね。

白水社さんHPはこちら→CLICK

松村さん、今後のご活躍も楽しみにしております。
そしてまた音楽の世界を教えてください。

アメリア事務局 河原