アメリア公式ブログ

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本日はもう一作品ご紹介いたします。アメリア会員の西野恵子さんが翻訳されました。

『スーパーノヴァ エピソード1 騎士と姫と流星』

西野さんからコメントもいただきました↓

現代インドネシア文学を代表する作家ディー・レスタリの長編小説の邦訳版です。

「インドネシアの小説」と聞いて浮かぶイメージは、人それぞれ大きく異なるかもしれません。この物語の舞台は、大都会ジャカルタ。東京でも十分起こり得そうな「サイエンス・ラブストーリー」です。
物語では、レウベン&ディマスという男性カップルが科学の知識を駆使しながら創り出す小説の世界と、現実世界で禁断の恋に落ちていくレー&ラナの世界が次第に重なり合っていきます。科学と恋愛という不思議な組み合わせですが、これが見事に混ざり合い、私たち読者を惹きつけます。

さて、本書の翻訳は、おもに2020年4月の緊急事態宣言期間中に行いました。ステイホームで身体的な行動範囲はぐっと狭くなる中、心は毎日『スーパーノヴァ』の世界へ出かけていくような気持ちで翻訳を進めていました。そして、スーパーノヴァが発する言葉に希望を見出すと同時に、一文字一文字仕上がっていく翻訳文を見てどこか安心感を覚えていました。

現時点でもまだ海外旅行へ気軽に行けるような状況ではないですが、本書を通じて広大なインドネシアの一部分を感じていただけたら嬉しく思います。

私はインドネシアの小説を読んだことがないので、どのような感じなのだろうとワクワクしました。小説パートと現実パート、科学と恋愛、が合わさって物語が進んでいきます。『スーパーノヴァ』シリーズの幕開けとなる第1章をぜひご覧ください!

なお、『スーパーノヴァ エピソード1 騎士と姫と流星』を手がけられた西野さんはこちらの翻訳もされております。下記リンクからどなたでもお読みいただけますので、インドネシアの小説にご興味をお持ちの方はチェックしてみてくださいね。

●アジア文芸プロジェクト“YOMU”/インドネシア
※西野さんはエッセイ『新たな世界、新たな自分』と短編小説『公開法廷』の翻訳をされています。

西野さん、お知らせいただきありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

アメリア事務局 相澤