アメリア公式ブログ

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本日3冊目のご紹介です✨

アメリア会員の美馬しょうこさんが翻訳を手掛けられたこちらの作品です。

『父さんのゾウ』

美馬さんからのコメントです。
オリーブには悲しんでいる人のそばに、はい色の動物がいるように見える。父さんにはもうずっと、大きなゾウがつきまとっている。このゾウを父親のつらさ・悲しみそのものだと考えたオリーブは、おじいちゃんや親友たちの手をかりてゾウを追い払おうとする……。
これは、日々の小さな幸せや思い出を大切にすることで、家族と主人公が悲しみを受けとめ、前を向いてゆこうとする物語です。オリーブと似た境遇の子はもちろん、そうでなくても、日々しんどいことに慣れ、がまんすることを強いられがちな現代に暮らすわたしたちに、「どんなにつらい環境でも、人はひとりきりで生きているわけではない」「自分の暮らす日々には小さなよろこびや楽しさ、大切なものがある」「そういったことに気づいて前に進んでくのは自分なのだ」ということを、この作品は伝えてくれるように思います。機会があれば、お手に取っていただければ幸いです。

受賞歴もあり、各国で翻訳されている本書。
子どもだけでなく大人にも読んでほしい、心にずっと深い印象を残す作品だと思いました。

美馬さん、お知らせいただきありがとうございます。
今後のご活躍も楽しみにしております。🍀

アメリア事務局 河原🐕🐾