『ページズ書店の仲間たち1 ティリー・ページズと魔法の図書館』
来週は桜🌸が満開になるでしょうか。楽しみです。
さて本日はアメリア会員の池本尚美さんが翻訳を手掛けられたこちらの作品をご紹介いたします。
文響社から発売された『ページズ書店の仲間たち1 ティリー・ページズと魔法の図書館』です。
本書はアメリアのスペシャルコンテストを通じて誕生しました。
スペシャルコンテストとは、求人情報にトライアル課題を公開し翻訳者の方などを募集する求人形態です。
主に出版社の利用が多く、原書にあった翻訳者の方が見つかるとリピートでご利用いただくことが多いシステムです。
このスペシャルコンテストで見事採用🎉となられ、本書の翻訳を担当いただくことになったのが、冒頭でご紹介しました池本尚美さん。
池本さんからコメントをお寄せいただきました。
本書の主人公である11歳の少女ティリーは、ロンドンで祖父母が営む書店に住んでいて、ある日とつぜん、自分が本のなかを旅することができる「本の旅人(ブックワンダラー)」だと気づきます。
本のなかを旅するには基本ルールがあり、ティリーは親友のオスカーといっしょにロンドンの大英「地下」図書館に連れていってもらいルールを教えてもらいます。そして、本のなかを旅しながら、赤ちゃんのころに別れたきりの母親の失踪の謎を解きあかしていくことになります。
ミステリー要素のあるストーリー展開もさることながら、作中に登場するいくつもの名作(『赤毛のアン』『不思議の国のアリス』『宝島』『小公女』などなど……)に触れられるのも本書の魅力のひとつです。
本が大好き、本を読むすばらしさをたくさんの人に伝えたい、という著者の思いにあふれた作品です。
*本書には本文(一部除く)と脚注に「モリサワのユニバーサルデザイン(UD)書体」と、目にやさしいクリーム色の用紙を使用しています。
こちら(←CLICK!)のサイトで、くわしい紹介と著者のアナ・ジェームスさんから日本の読者へのメッセージなどがご覧になれます。
池本さんのコメントにもありましたが、本書はより多くの方に楽しんでいただけるようこんな工夫が凝らされているそうです。
●本文(一部除く)と脚注に、ユニバーサルデザイン(UD)書体を使用
●目がチカチカしづらい、やさしいクリーム色がかった用紙を使用
●イギリスの文化や歴史、文学にまつわる丁寧なページ内脚注付き
●文字が動きだしているかのような、楽しいインタラクティブな本文デザイン
文響社さんの細やかな気配りや読者を楽しませたいという思いが伝わってきますね。
詳細は文響社さんのサイトもぜひご覧になってみてください。
なお本書は<ページズ書店>シリーズの第一部だそうです。
登場人物たちが今後どんな冒険を繰り広げていくのかワクワクします。⭐
池本さん、編集のIさん、今後の刊行も楽しみにしております✨
アメリア事務局
河原🐕🐾