『アンナは、いつか蝶のように羽ばたく』
2023-04-05
本日はアメリア会員の冬木恵子さん、山本真奈美さんのご共訳書をご紹介いたします😊
(Amazonより)
16歳のアンナは、今日もベッドから起きてこない母親のかわりに
13歳の妹と5歳の弟の面倒をみている。
父親は自身が経営する中華料理店にかかりきりで母親を顧みることはない。
本書は、ヤングケアラーであるアンナが、人種差別、いじめなど、様々な困難を乗り越え成長し続ける物語。
精神疾患と闘う家族重くなりがちなテーマだが、アンナの気持ちがていねいに
描かれ、ローリーとの初恋がさわやかに織り交ぜられて、青春小説としても楽しめる。
ウェイ・チムは中国からの移民の人々と話した際に、精神疾患を不名誉・恥と
捉える文化の相違を知って本作を思いついたという。
患者本人だけでなく、家族も偏見に苦しめられる状況を変えたいと願いを
こめた。オーストラリアを舞台に、精神疾患と闘う家族にスポットライトを
当てた本作は、オーストラリア、イギリスをはじめ、世界で高い評価を受け、
作者の代表作となっている。
ヤングケアラーの問題は、日本でも広く取り上げられていますが、
世界共通の問題といえるのですね。子どもも大人も、本ヤングアダルト作品から
様々なことを感じ取ることができるのではないでしょうか。
ぜひお手に取ってご一読いただけますと幸いです✨
冬木さん、山本さん、お知らせいただき誠にありがとうございます❗❗
アメリア事務局 並木