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本日はアメリア会員の舩山睦美さんが翻訳を手がけられた訳書をご紹介いたします

背教のファラオ: アクエンアテンの秘宝 背教のファラオ: アクエンアテンの秘宝
(2013/10/30)
スコット マリアーニ

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舩山さんよりコメントをお寄せいただきましたので、ご紹介いたします↓

元SAS(英国陸軍特殊空挺部隊)隊員で、人質救出の専門家でもある主人公が、古代エジプトの財宝をめぐる争いに引きずり込まれる物語。

この本は、今どきの言い方をすれば「キャラが立っている」というのでしょうか、悪役も魅力的です。これぞ悪役という感じで颯爽と登場する人物から、後から「えっ、まさか、この人が……」という人物まで、それぞれが悪の美学をまとって登場します。意外な展開の連続で、最後のどんでん返しは、冒険ミステリーを読み慣れた読者でも、予想できないのではないでしょうか。

翻訳していて最も苦労したのは、武器についての描写です。たとえば、通称カラシニコフと呼ばれるAKアサルトライフルにしても、次々に改造型が出て、形状や性能が異なっています。できる限り、武器に関する書籍にあたったのですが、この世界にも流行があるらしく、どんどん変化していて、調べるのが大変でした。テロリストが登場することもあり、武器のデパートのようなシーンや、すさまじい迫力の銃撃戦もあって、かなり苦労しました。

表紙の黄金の短剣も、中表紙のスカラベの胸飾りも、昨年、東京と大阪で開催された「ツタンカーメン展」に出品された本物の財宝の写真です。実物をご覧になった方もいらっしゃるでしょう。できあがった本を見たときには、その美しさに感動しました。まさに私の宝物になった一冊です。


真っ黒な背景に金色鮮やかな剣が美しい表紙は版元のHPにてぜひご確認ください

舩山さん、この本の魅力や翻訳にあたってのご感想など詳細にコメントをお寄せいただきありがとうございました!
今後もお話をお聞かせいただけますこと、楽しみにお待ちしております。

アメリア事務局 河原