アメリア会員インタビュー


あきらめることなく、夢へと歩み続けることが大切。次はヤングアダルトの翻訳が夢!

岡田 :ひとつひとつのチャンスに全力で取り組み、着実に実績を積まれてきた舟津さん。時代の潮流をみごとに乗りこなし、変化をポジティブに乗り越えるパワーは、日ごろの努力と良好な人間関係があってこそと実感しました。今後はどのような方向性をお考えですか?

舟津 :今後もフリー翻訳者として信頼されるお仕事を続けていきたいと思っています。一方で、ライフワークとして、以前から興味のあったヤングアダルトの翻訳をしてみたいと勉強をはじめました。私には中学生の娘がいるんですが、この年代の子どもたちには無限の可能性を感じます。彼らの生き方に影響を与えるような本を訳すことができたらと思っているんです。新たな目標を設定し、またあの幸せな時間を過ごすことができるのかと考えると、年甲斐もなくわくわくしてしまいますね。

岡田 :なるほど。新しい分野にも挑戦ですね。お嬢さんは働くお母様の後ろ姿を見て、どのように感じてらっしゃるんでしょうね。

舟津 :英語は好きなようです。英語教育に力を入れている学校に通っているので、ある日、どれくらい理解しているのか、英文を見せて意味を尋ねたんです。すると、文章を逐次で訳さず、雰囲気で「翻訳」したんですね。感心して他の英文も聞くと、すごく的確に訳している。テストなら「×」になるでしょうけれど(笑)。それを半年ほど続けていたら「将来は翻訳の仕事をしたい」と……。機械翻訳の精度は上がるばかりなので、負けないように腕を磨かないといけませんね。(笑)。ツールとしての英語を身につけられるようがんばってほしいです。

岡田 :母と同じ仕事を目指すとは、うれしいですね! ひたむきなお母様の姿を見ていますから、きっとどんな夢もかなうことと思います。お嬢さんを含め、いま翻訳学習中のみなさんにメッセージをいただけますか?

舟津 :翻訳の道を考える方は、みなさん英語が好きな方だと思います。でもやはり、「好き」なだけでは乗り越えられない場面にぶつかることもあるはずです。それでも、夢をあきらめずにがんばってほしいと思います。たとえば出産で勉強を休まなければいけない時があっても、出産も育児もかならず終わりがくる。自信がなかったり、年齢を気にされる方もいますが、それまでの経験が無駄になることはありません。だからあきらめずに、継続してがんばってほしいと思います。私も過去1年を振り返ると、ひとつ山を超えた感があります。いろいろな不安やコンプレックスを抱えたり……。でも私自身、20年たっても、また新しい分野を追求しようと思っています。翻訳は終わりなき職業ですね。

岡田 :あきらめないことの大切さ、チャンスを呼び寄せ、逃さないことの大切さを実感しました。今後はお嬢さんといっしょに、新たな翻訳ワールドへの道をチャレンジされることと思います。益々のご活躍が楽しみです。今日はありがとうございました!

■お優しい笑顔の後ろに、ひたむきな努力を重ねる強さを感じさせる舟津さん。時代の潮流を上手に乗りこなしながら、夢をあきらめることなく新しいテーマに挑戦される姿から大きなエネルギーをいただきました。舟津さんのパワーを見習い、現状に甘んじることなくチャレンジし続ける意欲と向上心を忘れないようにしたいと思います。いつかお嬢さんとの共訳がでるかも!? ますますのご活躍を楽しみにしています。

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