アメリア会員インタビュー

山村 眸さん

第74回

持ち前の旺盛な好奇心と理工系の知識をいかし大学在学中にIT翻訳やゲーム翻訳の世界に。「興味をもったらとことん追求します!」山村 眸さん

Hitomi Yamamura


理工系の大学時代に翻訳の仕事にスピードデビュー。「テクニカルの基礎は大学で学びました」


岡田:今回のゲストはIT翻訳やゲーム翻訳の世界で数々のお仕事をこなされるフリーランス翻訳者の山村眸さんです。理工系の大学を卒業後、翻訳の道に進まれた山村さんにこれまでとこれからのお話をお聞きします。山村さんはいま話題の「リケジョ(理系女子)」ですね。

山村:今はそう呼ぶようですね(笑)。大学では情報工学が専攻で、技術的な基礎は大学で身に付けました。もともとゲームが好きでしたから、開発などを勉強しようと思いまして。

岡田:なるほど。けれどその理系の大学から翻訳の道へはどのように?

山村:大学がとてもユニークで、当時外国人の教授がとても多く、授業はほとんどが英語。教授とのコミュニケーションも卒論も英語でした。学生の多くは授業について行くのに必死だったんですが、私はその点、ほとんど困らなかったんです。英語で困っている友人をちょっと助けると、みんなとっても喜んでくれて……。自分が手伝ったことで、人がこんなに喜んでくれる―――それが心から嬉しくて、翻訳の道に進む決心をしました。

岡田:そうだったんですか。確かにユニークな大学ですね。

山村:はい、「第二外国語はプログラミング言語です」というような校風で、同窓の友人とよく冗談で話しています。私にとってはいい環境でしたね。テクニカルライティングの基礎を覚えたのも大学ででした。

岡田:ということは在学中にすでに翻訳のスキルが?

山村:実は在学中に翻訳の仕事を意識しはじめて、アメリアに登録、あるエージェントのトライアルを受けたら、ありがたいことに合格したので、在学中から翻訳のお仕事をしていました。IT系以外にもゲームの翻訳に携わりましたね。

岡田:なんといきなり在学中にプロの道ですか! 超スピードですね。

山村:運と時期、環境に恵まれていたんだと思います。当時のクライアントの方とは現在もお付き合いをさせていただいています。

岡田:コンビニや飲食店などでアルバイトをする学生さんが多いなか、すでに実力社会で翻訳のお仕事をされていたとは驚きです。ゲームがメインだったんですか?

山村:ゲーム内で使われるテキストもやりましたし、ゲームの開発資料、PRのようなものもやりました。大学がありましたから、あまり大きなプロジェクトはできませんでしたが、ゲームに関する様々な種類の文書を広く浅く、継続的にやらせていただきましたね。

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