アメリア会員インタビュー




第11回

思いがけず始めた翻訳プロジェクトのサブリーダー いつも、みんなと同じ目線でコメントしたいと思っています
  林真子さん
Masako Hayashi

通信教育で初めて学んだ翻訳 楽しくて、以来ずっと続けています

坂田:アメリア会員のみなさんの中には、今回のゲストの名前をご存じの方も多いのではないでしょうか。アメリアWebサイト上の掲示板で、ご推薦をいただいての登場。林真子さんです。よろしくお願いします。

:こちらこそ、よろしくお願いします。

坂田:サイト上ではいつもmakoさんと呼ばれているんですよね。今日は私もmakoさんと呼ばせていただいていいですか?

:はい、どうぞ。

坂田:掲示板で推薦されているのはご覧になりましたか?

:いやもう、びっくりしちゃって。「どうして、わたしの名前が!」って思っちゃいました(笑)。しばらくは名前を出すのが恥ずかしくて、書き込みを控えていたんですよ。ようやく、最近また書き込みを始めたところです。

坂田:推薦者はご存じの方ですか?

:面識はありませんが、星占い翻訳プロジェクトに参加して下さった方だと思います……。

坂田:星占い翻訳プロジェクトというのはアメリアWebサイト上で行われているプロジェクトのひとつなんですが、makoさんはサブリーダーをされているんですよね。後ほどそのお話も聞かせてください。

:はい、わかりました。

坂田:ではまず、アメリアの会員になられたのはいつごろですか?

:1996年です。ですから会員歴はかなり長いのですが、地道に勉強中の身のままで、ずーっと続いているんです。いいんでしょうかねぇ(笑)。

坂田:翻訳を始めたキッカケは?

:大学を卒業して就職する時点では、英語以外の何か違うことがやりたいなと思って就職先を選んだのですが、まわりまわってまた何か別のことをやりたいと思ったときに、今度は「そういえば英語を勉強していたなあ」と思って……。

坂田:もう一度、大学時代に勉強していた英語に関わりたいと?

:はい。大学ではアラビア語専攻だったのですが、日本語で書かれたテキストがあまりなくて、英語のテキストを使っていたんです。ですから、毎日かなりの量の英語を読んでいました。それで、もう一度英語を勉強してみようかなと思ったのがキッカケです。

坂田:昔から翻訳に興味があったのですか?

:いいえ、あまり考えたことはありませんでした。大学の頃は、やるんだったら通訳かなと思っていました。通訳ガイドの仕事もあるなって。就職してからも、友達が通訳ガイドの資格をとったという話を聞いて、「すごいな」と思ったりして。

坂田:もう一度英語を勉強しようと思ったときに、通訳は考えなかったんですか?

:実は、通訳の学校にも見学に行ってみたんです。でも、今からこれを仕事にするのは絶対無理だと思って……。覚えられないんですよ、いろんなことが。たとえば、好きな本や映画の話をしたときに、あらすじは覚えていても、タイトルを聞かれると出てこない。カタカナが苦手なんです。高校時代は世界史が大の苦手でした。そうなると、通訳としては使えないなって。私のなかでは、通訳は暗記が大事で、あらゆることを頭の中に入れていないとできないものだという思いがあったんですよね。翻訳がそうじゃないかと言われれば、決してそんなことはないんですが。今はこの記憶力の悪さに翻訳でも苦しんでいます。

坂田:それで次に候補に上がったのが翻訳だった?

:はい。それに、会社員を続けながら勉強することを考えると、翻訳には通信教育があったので、「これなら働きながらでもできそうだ。じゃあ、翻訳をやってみようかな」って。そんな感じで、軽い気持ちで始めて、ずーっとやっているんです。

坂田:最初はフェローの通信教育から始めたのですか?

:はい。『ステップ24』(正式には『翻訳基礎<ステップ24>』)から始めました。

坂田:実際に勉強を始めてみて、どうでしたか?

:楽しかったですね。『ステップ24』は翻訳の基礎を学ぶ講座だったので、短い文章を訳したり、途中で短めの本のリーディングがあったりして。そういうのが楽しくて、翻訳をもっと勉強しようと思いました。

坂田:そのあとはどんなふうに勉強を続けていらっしゃったんですか?

:『ステップ24』の次には同じく通信教育で『REICO』を受講しました。このコースは今はもうないんですが、映像あり文芸あり、カテゴリーとしては絵本ありミステリーありというバラエティに富んだコースでした。ちょうどその頃、会社を辞めることを決意して、退職してから通学の講座に通い始めました。映像基礎のクラスから始めて、途中、文芸の講座を受けたりもしつつ、今は映像のゼミにいます。

坂田:では、いろいろとやった結果、映像を選んだというわけですね。

:はい。今も文芸の講座も受けていますが、目指しているのは映像です。


関連する会員インタビュー
映像翻訳