アメリア会員インタビュー


島 健太郎さん

第100回

映像翻訳とゲーム翻訳を自由に行き交う二刀流翻訳者!アクション、スポーツ、ゲームなどライブ感のある翻訳が持ち味島 健太郎さん

Kentaro Shima
ゲーム翻訳会社と映像翻訳会社、ふたつの会社で培ったキャリア。フリーランスに踏み出したのは、真の実力を実感するため

岡田 :本日のゲストは映像翻訳とゲーム翻訳のお仕事を両立されている島健太郎さんです。DVDの代表作に『フライペーパー! 史上最低の銀行強盗』『コッホ先生と僕らの革命』、オンデマンド版『Game Loading』など多数。島さんは字幕から吹替、そしてゲーム翻訳まで幅広くお仕事をされているようですね。

:以前、ゲーム翻訳の会社と映像翻訳の会社に勤めていた関係で、フリーになった今でも両方のジャンルで仕事をしています。

岡田 :なるほど。フリーになってからどれくらい経ちますか?

:9ヶ月ほどです。ようやくリズムがつかめてきた、という感じです。

岡田 :いよいよこれからですね。フリーランスの生活はいかがですか?

:プレッシャーは若干ありますが、納得のいくまで時間を費やすことができるので、内容的に悔いのない状態で納品できるのがいいですね。スケジュールも自由に決められますし、通勤もない。仕事がしやすくなったと思います。

岡田 :島さんはこれまでに40〜50本のDVDを翻訳されているようですが、独立以前にもたくさんのDVDを翻訳されたんですか?

:はい。DVD作品のほとんどは映像翻訳の会社で働いている時に、社内翻訳者として翻訳をしたものです。

岡田 :なるほど、それでは勤務時間内に映像翻訳のお仕事ができたんですね。

:はい。入社当初はコーディネーターの仕事をしていたんですが、あまり向かないかなと……(笑)。翻訳の仕事だけに集中する形態に変わりました。

岡田 :社内翻訳者として映像翻訳の仕事ができるなんて、キャリアを積むには安定したいい環境ですね! スタートとしては理想的だったのではないでしょうか?

:たしかに仕事が途切れる心配はありませんでしたね。(笑)

岡田 :大半の映像翻訳者さんはフリーランスで、一日中自宅でお仕事ですよね。朝遅めに仕事をスタートして、自宅でお昼ご飯。夕方ちょこっとお散歩に出て、夕飯も自宅。食後も仕事で、そのままの頭で就寝、といったような……。

:あ、今まさにその生活パターンです(笑)。社内翻訳者だった頃は、忙しいとはいえふつうに朝通勤して、夜帰宅する生活で、たしかに安定はありました。でも、もともといつかは独立するつもりで、社内である程度の実績と経験を積もうと思っていました。3年くらいして、ちょうどきりのいいところで独立に踏みだした、という感じです。

岡田 :なるほど。3年たって、手ごたえを感じられたんですね。

:ずっと同じ環境にいて、自分の本当の実力と評価がわからなくなってきたというのもあります。社内ではある程度評価されていたとしても、いざ外の世界に出るとどうなのかな、と。そろそろ外の世界で通用するかどうかを試してみたいという気持ちがありました。

岡田 :そこで新たなスタートを踏み出した、と。フリーランスとしての出発点ですね。

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