アメリア会員インタビュー


イギリスの大学院留学時は人生で一番勉強した時。「朝から晩まで、ずっと図書館に住んでいる人みたいでしたよ(笑)」

岡田:大学で培われた英語力をもとに、さまざまな舞台で英語を発揮されてきたということですが、新聞社を辞めてなぜ留学をお考えになったんですか?

三浦: 新聞社では営業職だったので、英語から離れた仕事をしていたのが、留学を考えるひとつの理由でもありました。この頃は自分で英語の本を読んだり、ラジオを聴く程度でしたね。英語を忘れかけているかも……という焦りと、当時舞台や音楽に興味があって、アートを勉強したいという気持ちも高まって留学への思いがどんどんふくらみ、結局4年4ヶ月ほどで仕事を辞めてイギリスの大学院に留学しました。

岡田:専攻はなにを?

三浦:アートマネージメントを専攻しました。コースにもよりますが、イギリスの大学は頑張れば1年ちょっとで修士が取れるコースがけっこうあったんです。結果的に、1年ちょっとで修了し、帰国しました。

岡田:すごい早さですね! そうとう勉強されたのでは?

三浦:あの頃はひたすら図書館にこもって勉強していましたね(笑)。確かにこのときは人生で一番勉強しました。友達と会話する時間もないから、会話力が伸びるという環境ではなかったけれど、エッセイや修士論文など、とにかく大量に書かないといけない環境。英文を書く訓練になりました。当然本もたくさん読みましたし……朝から晩まで、ずっと図書館に住んでいる人みたいでしたよ(笑)。

岡田:たいへんな勉強量ですね。今となってはいい思い出ですか?

三浦:そうですね。でももう少し遊んでもよかったのかな。せっかく外国に居たのに……とは思うけど、遊んでいたら授業にならなかったでしょうから、あれはあれでよかったのかな。

岡田:帰国後は大学で助手のお仕事をされてから、映画配給の会社にお勤めになられたとのことですが、この時は字幕などのお仕事にも関わったんですか?

三浦:いえ、字幕はしませんでした。でも洋画の宣伝業務ですから、海外出張や関係者の来日など、英語を使う環境ではありましたね。この映画業界で6年半ほど勤めました。

岡田 :その会社にお勤めの頃、はじめのお子さんを出産されたんですか?

三浦 :そうです。映画業界の時に結婚して、出産して、産休をとって復帰もしました。復帰後しばらくして、会社の経営などでいろいろ変化があったことと、あまりに多忙だったこともあって、この会社を辞めました。しばらくしてから医薬翻訳を専門にする会社に採用されたのが縁で、翻訳の道に進むことになったんです。

岡田:新聞社、留学、アートマネージメント、大学、映画業界、医薬翻訳に子育てと、多種多様な世界で羽ばたいてきた年月ですね。パワーと努力と向上心に培われてきたキャリアを実感します!

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