その日本語、本当に大丈夫? 翻訳者も見落としがちな”文法のワナ”5選 | 翻訳者ネットワーク アメリア|40年以上の実績と翻訳の求人・スキルアップ支援

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和訳の仕事は、原文の理解に集中するあまり、一番の基本である「日本語」そのものでつまずいてしまうことがあります。

「日本語ネイティブだから、正しい日本語なんて当たり前」——そう思いたいところですが、これがなかなか一筋縄ではいきません。話し言葉ならごまかせる小さな誤用も、書き言葉になった途端、読み手の理解を止め、誤解を招く原因になってしまうのです。

今回は、プロの翻訳者や翻訳チェッカーの目から見ても「ここ、意外とみんな間違えます」というポイントを5つお伝えします。

 

1. 複合格助詞
「〜につれて」と「〜にあたり」、「〜によると」と「〜によれば」。似た形の助詞ほど、実は意味も使いどころも違います。例えば「創立20周年を迎えるにつれて」は実はNG。「につれて」は”じわじわ進む変化”に使う言葉なので、”節目”には使えないのです。

2. とりたて表現
「にとどまらず」「だけでなく」「はもちろんのこと」。どれも「付け加える」ときに使う表現ですが、ニュアンスは全く別。「にとどまらず」は”まさか、そこまで!?”という驚きを込めた表現なので、取り立てる対象は2つ以上が必須。うっかり1つだけに使うと、不自然な文になってしまいます。

3. 付帯状況の表現
「ながら」「ついでに」は日常会話ではよく使う分、書き言葉での誤用に気づきにくい表現です。「電車に乗りながら本を読んだ」は実はNG。「ながら」は”同時に続けられる動作”同士で使うルールなので、「乗る」のような一瞬の動作には使えません。

4. 読点の打ち方
読点に絶対的なルールはありません。しかし、打ち方ひとつで文章の読みやすさも、伝わる意味も変わります。情報のかたまりを区切る、主語を明確にする、誤読を防ぐ——読点には、こうした”隠れた役割”があるのです。

5. 漢字と仮名の使い分け
分野や慣用によって判断が分かれるからこそ、ケースバイケース。発注元から指定がない場合は、新聞社・出版社のスタイルガイド(『記者ハンドブック』等)や、産業翻訳向けの『JTF日本語標準スタイルガイド(翻訳用)』を拠り所にするのがおすすめです。

 

こうした”気づきにくい日本語のワナ”、あなたの訳文にも潜んでいるかもしれません。

アメリアでは、こうした文法の間違いポイントや直し方を、会員向けにさらに詳しく解説しています。ぜひ活用して、訳文の質をもう一段引き上げてみませんか?

 

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