『アウシュヴィッツのお針子』
2022-06-07
本日はもう1冊ご紹介いたします。
アメリア会員の宇丹貴代実さんが翻訳を手掛けられたこちらの作品です。
アウシュヴィッツの収容所で、ナチス幹部たちの服を仕立てることで生き延びたユダヤ人女性たちの実話だそうです。
「とうてい信じられない話でしょう?」
不屈の囚われ人の一団が、ヘス夫人をはじめ、ナチス親衛隊の妻たちのために
型紙を起こし、布を裁断して縫いあわせ、装飾をつけて、美しい衣服を作っていた。
まさに自分たちを劣等人種として蔑む人々のために。
アウシュヴィッツのサロンのお針子たちにとって、縫うことはガス室と焼却炉から逃れる手段だったのだ」
(河出書房新社HPより)
これを読むだけで胸が張り裂ける思いです。
著者はイギリスの服飾史研究家。服飾と社会の関わりについて研究を行っているそうです。
服飾という切り口で語られる不屈の物語。
本書が伝えるメッセージを多くの方と共有できたらと思います。
宇丹さん、いつもながらお気遣いいただきありがとうございます。
今後のご活躍も楽しみにしております。
アメリア事務局 河原🐕🐾