アメリア公式ブログ

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あっという間に4月も後半ですね。GWの予定はお決まりでしょうか?私は少し遠出をするくらいで、日常と変わらない日々となりそうです。😅

さて本日はアメリア会員の鵜田良江さんが翻訳を手掛けられたこちらの作品をご紹介いたします。

『ベルリン 1928-1933ー黄金の20年代からナチス政権の誕生まで』

鵜田さんからコメントを頂きました。
ワイマール共和国時代末期のベルリンを舞台に、富裕な市民階級や貧困にあえぐ労働者階級、ジャーナリスト、ユダヤ人家族など、さまざまな人々の姿をリアルに描きだした群像劇です。592ページの歴史大作グラフィックノベル。
イデオロギーのために引き裂かれてしまった家族、それぞれに子どものことを思っていたはずの両親、対立するきょうだい。だれも悪くないやん…と思い、泣きそうになりながら訳していました。
描かれているモチーフに何か意味があるに違いない、と思っても、小説とは違って文字で検索をすることができません。そこでワイマール共和国時代に関する写真集や画集を取り寄せ、これ!という写真のキャプションから検索して……と、苦労してわかったことをうるさいほど申し送りしたところ、編集者さんがまとめて訳注にしてくださったうえに、「アートメモ」という特設ページまで作ってくださいました。
いままでドイツ語の本ばかりを訳していたのですが、初めての英語からの訳書。英語の「リスキリング」をしようと受けたグループ講座で、素敵な方々と出会えたことも、いい思い出になりました。

「アートメモ」の特設ページはこちら→CLICK!

完成まで22年をかけ、20か国に翻訳された本書。
592ページもの歴史大作は読みごたえ充分です❗
鵜田さんの想いも詰まった本書、ぜひ堪能してみてください。

版元のパンローリングさんのサイトはこちら→HP

鵜田さん、お知らせいただきありがとうございました。
今後は英語の書籍翻訳も含め、さらにご活躍の場を広げられますことをお祈りしております。

アメリア事務局 河原🐕🐾