アメリア会員インタビュー


三浦 朋子さん

第76回

どんな時でも努力を惜しまず、ひたすら前進して医薬翻訳のプロに。「翻訳にはたゆまぬ努力という言葉がぴったりです」三浦 朋子さん

Tomoko Miura

英語を使うさまざまな職業をへて、たどりついた医薬翻訳の道

岡田 :今回のゲストはフリーランスで医薬翻訳のお仕事をされている三浦朋子さんです。今日は三浦さんのこれまでのお仕事や家事・育児とのバランス、これからの目標などについて、いろいろとお聞きしたいと思います。三浦さんは子育て真っ最中、育ち盛りの2人のお子さんがいらっしゃるとか。

三浦 :はい。2人とも幼稚園に通っています。以前は会社勤めだったので保育園に通っていましたが、引っ越しを機に幼稚園に転園しました。

岡田 :以前は医薬系の翻訳会社にお勤めでしたか?

三浦 :はい。医薬翻訳が専門の翻訳会社で、副作用情報、安全性情報を主に扱っていました。翻訳会社ですが、外注の翻訳者さんに依頼するのではなく、基本的に社内のスタッフが翻訳していました。副作用報告や文献、論文、治験関係が多かったですね。

岡田 :メディカル分野の知識を支えるご経験が?

三浦 :いえ、まったく(笑)。その会社に採用していただいてから、通信講座や文献を読みながら、ひたすら勉強しました。大学では英語が専門だったので英語は得意でしたけど、それまでの仕事はすべて医薬系の世界とは無関係でしたから。

岡田 :なるほど。翻訳会社に勤める以前はどのようなお仕事をされていたんですか?

三浦 :最初、新卒で入ったのは新聞社の営業職でした。4年後に会社を辞めてイギリスの大学院に留学し、帰国後、大学の助手として勤めてから、映画業界で6年半ほど働きました。職歴はバラバラなんです(笑)。

岡田 :いろいろなご経験を積まれているんですね! ということは本格的な翻訳のお仕事も、翻訳会社に入ってからですか?

三浦 :そうですね。英語は好きでしたから、つかず離れずいつも勉強したり、仕事でもそれなりに使ってはいました。でも本格的に翻訳を始めたのは翻訳会社に勤めてからです

岡田 :まさにオンザジョブトレーニングですね。基本的な英語は主に大学在学中に集中的に身につけられたんですか?

三浦 :高校、大学ですね。大学時代に集中的に勉強したかどうかというと、若干お恥ずかしいものはありますが、でも私の英語人生の基礎はやっぱりそこでしょうね。

岡田 :そこで培ったものを土台にして、どんどんご経験が広がっていったんですね。

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