映像翻訳ってどんな仕事?
「いつか映画や海外ドラマの字幕を手がけてみたい」
翻訳を学び始めた頃、そんな憧れを抱いたことはありませんか?
動画配信サービスやSNSの普及により、自宅で映画やドラマを楽しむ機会が増え、映像翻訳は以前にも増して身近な存在になりました。そんな映像翻訳には、大きく分けて字幕翻訳・吹替翻訳・ボイスオーバーの3つがあり、それぞれ異なる役割や特徴があります。
今回は、その中でも字幕翻訳についてご紹介します。
【字幕翻訳のルール】
字幕翻訳には、限られた時間とスペースの中で情報を伝えるためのルールがあります。
※実際の業務では発注元企業の方針や案件ごとのルールに沿って字幕を制作します。
・1秒4文字
視聴者が映像を見ながら無理なく読み切れる文字数の目安です。表示時間に合わせて文字数を調整し、読みやすくします。
例)台詞の長さが2.8秒 2.8×4=11.2→11文字以内
・13文字×2行
日本語字幕は、1行13文字程度、最大2行で表示されることが一般的です。
制作会社やプロデューサーの判断によって、1行12~16文字に設定される場合もあります。縦字幕の場合は10文字×2行の場合が多いです。
・読点は半角スペース、句点は全角スペース
字幕では句読点を使用せず、代わりに半角・全角スペースを用います。
例) 待って この手紙を見てくれ
【字幕制作ソフトとは?】
字幕制作ソフトは、スポッティングや字幕入力など、字幕翻訳に必要な一連の作業をPC上で行えるソフトです。映像を確認しながら字幕を作成できるため、翻訳を効率的に進められます。完成した字幕を映像に重ねた状態でプレビューできるため、実際の仕上がりを確認しながら調整することもできます。
字幕翻訳は、ただ英語などのセリフを日本語に置き換える仕事ではありません。文字数の制限がある中で、登場人物の感情や作品の雰囲気を損なわず、自然で分かりやすい日本語にまとめる工夫が求められます。そのため、翻訳力だけでなく、言葉を取捨選択する力や表現力も重要になります。
何気なく読んでいる字幕にも、多くの工夫が詰まっています。次に映画やドラマを見るときは、その言葉選びにもぜひ注目してみてください。
【お役立ち情報集】
・映像翻訳
事務局 S
