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情報誌・コラム
アメリア会員インタビュー
中村 泰洋さん
坂田
:産業翻訳以外に、サッカーに関する翻訳もしていたそうですね。
中村
:はい。欧州連盟(UEFA)公式Webサイトの翻訳を手がけていました。現地で試合がある日には、翻訳者が数名自宅で待機していて、試合後の監督のコメントなどの記事が順次送られてきます。それを1時間ほどで訳して送り返すと、数時間後には日本語サイトにアップされている、という感じです。私はロンドンのアーセナルというクラブのファンなので、マッチレポートや監督コメントを訳すのは大きな喜びでしたし、2006年のドイツワールドカップでは、決勝戦と3位決定戦の記事を担当する幸運にも恵まれました。夜中にテレビで見ていた試合の記事が、すぐに届くのです。楽しい仕事でした。残念ながら、1年半ほどでUEFAとその翻訳会社の請負契約が切れ、私にとってそのプロジェクトは終了しましたが、その会社からはマーケティング系の文書など他の翻訳を依頼されるようになり、翻訳者としての幅が広がりました。
坂田
:では、IT翻訳を基盤に、サッカーの翻訳、マーケティングの翻訳など、順調に広げていったのですね。
中村
:ところが2007年頃に転機が訪れました。私自身の気持ちの変化です。IT関連のローカライズを中心に7年ほどやってきましたが、スタイルや用語、文体が厳格に定められているローカライズという仕事に徐々に倦怠感を覚え始めました。そして、マーケティング関連の仕事が評価を受けるようになってきたことも相まって、もう少し自由度の高い翻訳がしたいと思うようになってきました。気持ちの変化は仕事ぶりにも表れ、単純なミスを繰り返して取引先に迷惑をかけてしまったのです。その一方で、IT翻訳を手がけたがゆえに身についたTRADOSのスキルは私の財産であり、このアプリケーションは自分と相性がいいと感じていました。そこで思いついた新たなチャレンジ分野が”特許”でした。
坂田
:特許ですか。これは意外な分野でした。なぜ特許なのですか?
中村
:特許には、独特の用語と言い回し、そして概ね定型化された文体があり、それは翻訳メモリーを使った翻訳が威力を発揮する部分です。しかし、業界としてはTRADOSによる翻訳がまだ普及していません。しかも、ローカライズほど翻訳スタイルやワークフローが厳格に定められていなくて、翻訳者にある程度の裁量が与えられています。特許翻訳なら自分の強みが活かせるのではないかと考えたのです。それでまず、自分の考えが本当に通用するかどうか、特許の通学講座に通って確かめてみることにしました。そこで課題をこなしてみて、やはり特許とTRADOSは相性がよさそうだと実感できました。特許の文章は独特で、そのときの自分には馴染みがありませんでしたが、一定のルールがあるので、表現を自分のものにしていけばできそうだという感触を得られたのです。それに特許にはさまざまな分野があり、IT関連のものもあるので、今までに積み上げてきた知識を多少なりとも生かすことができます。そんなことで特許翻訳者を目指そうと決心したのが2008年ごろ。まずは現場に飛び込むのがいちばんいいだろうと思い、大手翻訳会社の特許部門のチェッカー募集に応募しました。
坂田
:翻訳者としてのキャリアをスタートさせたときと同じ方法ですね。まずはオンサイトで業界を知ると。
中村
:その通りです。9カ月ほどオンサイトでチェッカーの仕事をしました。実はこのときももう少し長く勤めたかったのですが、ちょうど2008年末のリーマンショックに伴って妻が退職を余儀なくされたことに加え、2人目の子どもを妊娠したこともあり、経験不足ながらオンサイト勤務はあきらめ、もう少し収入が見込めるフリーの翻訳者として再び独立することになりました。
坂田
:リーマンショックというと、翻訳業界も例に漏れず打撃を受けたと思います。独立して、仕事はありましたか?
中村
:勤めていた会社のトライアルに合格し、フリーランスとして改めて登録したのですが、初めて特許案件の仕事がもらえたのは半年後でした。他分野の仕事も以前と比べると大きく減りましたが、その頃はまだ塾の講師もやっていましたし、翻訳講座の講師も務めていますので、それらの収入と貯金でなんとかやりくりしました。翻訳以外の仕事を辞めずにいてよかったと、このとき初めて思いました。
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