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『青い麦』

2010-11-18
翻訳家の河野万里子さんより古典新訳本をご献本いただきました
河野さん、いつもありがとうございます


青い麦 (光文社古典新訳文庫)
(2010/11/11)
シドニー=ガブリエル コレット
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奔放な愛に生きた作家コレットの”女性心理小説”の傑作」。

主人公のフィリップとヴァンカは10代半ば。
お互いを異性として意識しはじめた二人のぎくしゃくした関係がもどかしく、
読んでいる私は二人の会話にドキドキ……

若さゆえの残酷さ、フランスの美しい自然描写など、
様々な要素も絡み合い、様々な気持ちを味わえる新鮮で素敵な作品です。

「解説」では第一次世界大戦までのフランスの恋愛事情が解説されており
妙に納得。世の中うまくできてるもんだと感心 してしまいました。

『悲しみよ こんにちは』に続き『青い麦』も河野さんの新訳でよみがえり、
古典が身近な存在に。こうして現代の言葉で楽しめるのは翻訳者さんのおかげです。

河野さん、今後も一読者として素敵な作品をお待ちしております