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マスクは紐がついている方が外側なんですね。ずっと間違えていました

さて本日はアメリア会員の江口泰子さんが翻訳を手掛けられた作品をご紹介いたします。



江口さんからコメントをいただきました。

本書は、2009年に草思社から単行本で出された同じタイトルの文庫版です。
当時はまだ「自己愛」という言葉自体が、あまり知られてはいませんでした。
でもあれから10年が経ち、自己愛や自己愛人間という言葉も一般的になりました。
自己愛人間とは、家庭や職場、日常生活のいろいろな場面で「自分が特別で、すばらしい人間だという自分勝手な自己像を思い描き、その錯覚や幻想のなかで自己中心的に行動する人」を指します。
最近では、世間を騒がせた通り魔事件や凄惨な殺傷事件を、自己愛の観点から読み解こうというアプローチも目につきます。
「承認欲求」といった自己愛と関係の深いキーワードも、インターネットなどでよく見かけるようになりました。
依存症、共依存、ドラッグなどの問題と、自己愛との関連性を指摘する専門家もいます。
そのような時代の変化も踏まえて、今回の文庫化にあたっては、より幅広い、おおぜいの方に手に取ってもらいたいという思いから、翻訳全体を見直し、わかりやすい言葉や説明を心がけました。



文庫版になったことでより多くの方に、手に取っていただければと思います。
江口さん、お知らせいただきありがとうございました。
今後のご活躍も楽しみにしております。

アメリア事務局 河原