映像翻訳、英語とヒンディーの翻訳でご活躍の福永詩乃さん Flavor
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<第110回>  全5ページ
映画祭の翻訳ボランティアを経験し、プロの道へ

岡田 :学生時代にヒンディー語と英語を習得し、卒業後は外資系の銀行に就職された福永さん。翻訳の道を考え始めたのはいつ頃だったんですか?

福永 :学生時代にちらっと考えたことはありましたが、当時はまさか自分ができると思っていませんでした。社会人経験を数年積んでいくと、そのうちに誰でも「自分の好きなことはなんだろう」って考えるようになりますよね。私の場合はその答えが翻訳だったんです。仕事で実務の翻訳経験は積みましたが、もともと文学や映画が大好きでしたから、その分野の翻訳の基礎を学びたくてフェロー・アカデミーに通い始めました。通学と通信と両方体験しながら、映像翻訳を中心に学び始めました。

岡田 :会社に通いながら翻訳の勉強をしていたんですね。

福永 :はい。会社と生活でいっぱいいっぱいで、課題をこなすのが難しいと感じることもありました。でも学べることは楽しかったですし、フェローで大切な友人ができたこともうれしかったです。通学していた頃は出産前でしたが、出産を機に通信に変えました。

岡田 :本格的な映像翻訳の仕事はいつ頃から?

福永 :産後しばらくして、インドの映画祭で上映される作品の字幕を翻訳しました。仕事ではなくボランティアとしての経験でしたが、とても良い実地体験になりました。フェローで勉強したり、ボランティアの翻訳をするうちにどんどん翻訳という仕事が好きになって、本格的に翻訳の道に進むことを決心し、会社を辞めることにしたんです。ずっと興味があったドキュメンタリーの配給会社から本格的なお仕事のお話をいただいたのも、独立する大きなきっかけになりましたね。

岡田 :決断の時でしたね。その会社とはどのようなきっかけで?

福永 :そこは以前から興味があったドキュメンタリー作品を扱っている会社だったんです。勇気を出して連絡してみようと思ったんですが、連絡先がわからなくて、ホームページのお問い合わせフォームからアプローチ(笑)。嬉しいことに「お試しでやってみますか」というお返事をいただいて、トライアル的な翻訳をお送りしました。その後はなんとか認めていただけて、以来今もお仕事をいただいています。今思えば、お問い合わせフォームから来た見知らぬ私をよく拾ってくださったなぁ、と(笑)。本当にありがたく思っています。

岡田 :お問い合わせフォームとはなかなかの勇気でしたね! 新しい世界に飛び込む福永さんの勇気はさすがです!

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