在宅翻訳と観光情報発信を両立する阿部美雪さん Flavor
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<第119回>  全5ページ
帰国後、オンサイトでゲーム翻訳の仕事に。「始めてもいないのに諦められない」

岡田 :ニュージーランドから帰国した後に翻訳を意識し始めたとのことですが、具体的にはどのような経緯だったんですか?

阿部 :帰国後、日本でもガイドができないかと思って通訳案内士の資格を取りました。でもなかなか食べていくのが大変そうで、実際の仕事には踏み出せず……。昔から興味のあった翻訳にも挑戦したかったのですが、こちらも「一人前になるには相当時間がかかる」「翻訳学校に5年通ってもなかなか」なんて話を聞いて悩み……。だけど悩んでいるだけでは何にも始まらない。だからとりあえず、翻訳の通信講座を受講してみました。

岡田 :阿部さんが翻訳の道を選んだ瞬間ですね。その後ニューヨークでもお仕事されたとおっしゃっていましたが、そちらはいつどんな経緯で?

阿部 :英語力がまだまだ足りないと思い、武者修行のつもりで100%英語だけの環境でしばらく生活してみようと思ったんです。そこで最初はインターン、あとはワークビザに切り替えてニューヨーク州のロングアイランドにあるホテルで3年働きました。それにしても、……うーん、これまで自分がやってきたことに何も後悔はないんですが、なんだかこう振り返るとだいぶフラフラしていましたね(笑)。

岡田 :素晴らしいバイタリティーですよ! 躊躇なく新しい世界に飛び出していく勇気と行動力に脱帽です。

阿部 :どうなんでしょう、勢いだけで動いていたのかもしれませんね。

岡田 :ニューヨークから帰国後は?

阿部 :派遣で外資系ホテルのマーケティングアシスタントをつとめ、Webページやプレスリリースの翻訳のレビューをしていました。ここでようやく、仕事の一環としてですが翻訳に携わることができました。そのうちもっとどっぷり翻訳の仕事がしたいと思い、オンサイトのゲームローカライズの仕事を見つけ、運よく採用されて5年ほど勤務しました。その後フリーとして独立して2年たち、現在に至ります。

岡田 :阿部さんはきっと一度思ったらとことんやり抜く性格なんでしょうね。

阿部 :始めるまでにはぐずぐず悩むこともありますが、いざ決心したらあまり深く考えず突き進んでいくかもしれませんね。ダメだったらやめればいいという軽い気持ちで、とりあえず一回やってみようと。最初にワーホリに行った時なんて、1泊目に泊まる宿も決めずに飛行機のチケットだけ買って行きました(笑)。翻訳にしても、やってもいないのに諦めてしまったら後悔が残るのは目に見えていたんです。やってみたいなという気持ちが、子どもの頃からずっとくすぶっていましたから。

岡田 :突き進んで挑戦し続けるバイタリティー、私も見習いたいです。

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