【アメリア】Flavor of the Month 62 米谷敬一さん
読み物
Flavor of the Month
<第62回>  全4ページ


諦めずに挑戦を続け、ついに翻訳家デビュー!

坂田:最初に通信講座を受け、その後はどのように学習を進めていきましたか?

米谷:一年の添削指導の終了時にレベル判定があり、仕事を紹介してもらえるレベルということで登録をしましたが、実際には仕事に結びつきませんでした。たまにワークショップへの参加や翻訳協力の案内があっても、地方在住者にはほとんど不可能なものばかりでした。インターネットもまだ普及していなかった時期なので、いったんは翻訳者になるのを断念しました。この後、何年かブランクがあります。もちろん、翻訳の勉強もしていません。再びその気になったのは、たまたまアメリアの存在を知ってからです。

坂田:アメリアのどのようなところが米谷さんを“再びその気”にさせたのでしょう?

米谷:年会費以外に余計なお金を使わなくてもいい、というところです。通信講座などを受けなくても、定例トライアルの成績がよければクラウン会員になれて、デビューのチャンスが増える、というシステムが気に入ったんです。もっとも、仕事に結びつかなかったという前の苦い経験がありますから、あまり過大な期待はもたないようにしていましたが。1995年にアメリアに入会してからまた少しずつ翻訳の勉強を始めました。

坂田:その後、順調にクラウン会員(当時はクラウン会員)にはなれましたか?

米谷:とにかく翻訳者への足がかりをつくりたかったので、定例トライアルを受け続け、2000年に<出版>ノンフィクションのクラウン会員になることができました。それからは応募資格がクラウン会員となっているトライアルにも挑戦し、2002年にやっとデビューのチャンスを得ました。ところが、1冊全部訳して原稿を渡し、翻訳料も受け取って1年半くらい経ってから、出版見送りという知らせが届いたんです。編集部の体制が変わり、出版計画と予算の見直しが行われたというのがその理由でした。こんなこともあるとは承知していたものの、ショックは大きく、その後しばらく尾を引きました。

坂田:それはショックでしたね。

米谷:よほど運がないのかと思って、また断念しそうになりました。そんなときにインターネットで翻訳のオーディションサイトがあると知って、性懲りもなくまた挑戦してみる気になったんです。とにかく一冊訳書を出して実績をつくらなければ話になりませんから、一つだめでも次になんとかしようと諦めずにオーディションを受け続けました。2005年に初めてオーディションに合格し、ここで初めて自分の訳書を出すことができました。『グレイトな上司』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)というビジネス書です。

坂田:諦めずに続けた甲斐がありましたね。その時のお気持ちは?

米谷:原稿を渡してから一年たっても音沙汰がなく疑心暗鬼になっていただけに、大喜びというよりはほっとしたというのが正直な気持ちです。でも今にして思えば、本当に運が良かったんでしょうね。リーディングや下訳の経験もなかったし、ブランクの時期が長く、苦節何十年という感じでもありませんでしたから。

坂田:途中、挫折しそうなことがあっても断念しなかったことが、この結果につながったんですよね。粘り勝ちですね! その後はいかがですか?

米谷同じオーディションサイト経由で、2008年に『世界の心理学50の名著』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)と『イスラームへの誤解を超えて』(日本教文社)を、2010年に『英国式非完璧子育て術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を翻訳しました。

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