【アメリア】Flavor of the Month 73 武藤 陽生さん
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Flavor of the Month
<第73回>  全5ページ


若い頃はゲームのやりすぎで人生を無駄にしたような罪悪感と後悔が。今ではあの頃の経験がフルにいかされています。

岡田若いころからずっとゲームがお好きだったようですね。

武藤ゲームが好きかといえば、うーん……。若いときにやり過ぎたせいで、20代はゲームのせいで人生を無駄にしたような罪悪感と後悔がありました。だから正直、ゲームが好きかどうかというと、ちょっと複雑な思いがあるんです。

岡田どれほどゲームを?

武藤僕はゲーム世代だったので、小学校高学年から中、高、大学、20代。青春を犠牲にするくらいです(笑)。高校の学園祭とか、まるきりさぼって家でゲームをしていた。ゲームの知識はあったので、何か生かす道がないかなと漠然と思ってはいたんですが……。

岡田:開発とかは?

武藤:それも考えましたが、自分はプログラミングするタイプではなかった。あまりにもゲームで時間を無駄にして、もうやめたいと思っても悪縁なのかやめられず……。ずっとモヤモヤしていましたが、ゲーム翻訳をすることで報われたように思います。人生、無駄になることはないなと実感しています。

岡田後悔を見事に昇華されましたね。ゲーム少年時代の経験はゲーム翻訳に生かされていますか?

武藤:それがほぼすべてといってもいいかもしれません。感覚がいかされていますね。ゲームの中のお約束を感覚として知っているので、原文にない情報でも流れが読めたりします。ゲームをやらなくても、どういうゲームなのかわかったりしますから。

岡田それはご経験がフルに生かされていますね。

武藤:運がよかったなと思います。昔はやりたくないのにゲームに引きずられて、時間を無駄にしている罪悪感があったけど、最近は仕事のひとつとしてプレイできるので精神衛生的にも良く、ゲームとニュートラルに付き合えるようになりました。

岡田なにごとも集中して、100パーセント夢中になると、どこかに結びついていくのかもしれませんね。

武藤:つながっていくというのはありますよね。つなげていくということもできる。僕はゲームのやりすぎで、ほとんどひきこもりみたいな生活をして、悔やんだこともあったけど、今はこういう形でつながってよかったと思います。ゲームに限らず、好きなことを生かせる道はあると思います。なにかに夢中になるって、その人に与えられた一種の才能なんじゃないかなと思うんです。エネルギーも必要ですから。いろいろなことをやってみて、その結果やっぱり夢中になれる好きなことがあるとしたら、それはその人に与えられた才能、縁なんじゃないかなと思います。必要とされた道なのかもしれませんね。

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