【アメリア】Flavor of the Month 81 大友 香奈子さん
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Flavor of the Month
<第81回>  全5ページ


大学入学を機に広がりはじめた大切な縁 紹介をつうじて徐々に翻訳の仕事をスタート

岡田 :30代で大学に入り直した大友さん。一大決心をへて、再び学生になられてからの毎日はどうでしたか?

大友 :18歳の学生の頃とは違うレベルで勉強に取り組めました。勉強が楽しい、知ることが楽しいんですよね。少しでも多く身につけたいと思いながら勉強しました。

岡田 :社会に出てから大学に戻ると意気込みが違いますね。当時18、19歳の日本の学生たちは、長い受験勉強の後、いかに大学生活を遊んで暮らすかを考えていることが多かったですから。

大友 :最初は私も「若い学生たちとうまくやれるかな」という不安があったんですが、実際はとても楽しく過ごせました。周りが若いから、自分も気持ちが若くなっていて。「疲れたOLだったのが、元気になって若返ったね」なんて言われたりしました(笑)。

岡田 :それはそれは! 知的にも精神的にも刺激的な毎日だったんでしょうね。

大友 :そうですね。大学にはいった頃にいろんなチャンスがやってきたのもあると思います。同級生のなかにも社会人の方が多くて、ワインの雑誌の編集長をしている方に翻訳のお仕事を紹介してもらったり、アルバイト仲間でやはり翻訳の仕事をしている人に出版社を紹介してもらったりしました。大学に入ってから徐々に翻訳の仕事をするようになりました。

岡田 :社会人になってから大学に入ったことで、ご縁も広がったんですね。

大友 :そうですね。周囲の方たちに、翻訳の仕事がしたいと知らせるようにしていました。おかげで大学の先生が卒業生の出版社の方に引き合わせてくれたり、いろいろなご紹介をうけることができました。

岡田 :とはいえ、ご縁は実力あってのお話。大学入学そうそうに翻訳のお仕事をはじめたということは、その頃までにそうとう努力をつまれていたのでは?

大友 :大学入学前、翻訳学校に通いながらがんばっていました。そこで光が見えたことで先に進む決心をしましたから。当時、先生の厳しい言葉にガツンとやられることもあったけれど、根がマゾなんでしょうか(笑)、それを愛の鞭と考え、余計にがんばろうという気になって勉強したような気がします。勉強だけでなく、大人になってから一緒にお芝居を観にいくような友人ができたことや、一生の師と呼べる先生に出会ったことは大きな収穫でした。

岡田 :なるほど、やはりご縁のうしろには確実な努力と実力があったんですね。

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