【アメリア】Flavor of the Month 86 小々馬 信介さん
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Flavor of the Month
<第86回>  全5ページ


音楽と英語に捧げた学生時代
就職後、偶然出会ったインドネシア語が運命の分かれ道

濱野 :私が一番気になるのが、なぜインドネシア語、マレー語なのかということです。インドネシア語、マレー語に出会った経緯をお聞きしてもいいですか?

小々馬 :どこからお話すればいいのか(笑)。もともと音楽が好きで、10代の頃は音楽漬けでした。バンド活動をやったり、音楽と音響の専門学校に通ったり。ただ、同時に英語が大好きで、学校卒業後はカナダに1年間語学留学をしました。だから、22歳くらいまでは音楽と英語のことしか考えていませんでしたね。そのあとは、とりあえず何か英語を使う仕事がしたいと思って、貿易事務の仕事に就きました。

濱野 :なるほど。やはり言語にはもともと興味をお持ちだったんですね。でも、まだこの段階ではインドネシア語は出てこない(笑)。

小々馬 :自分がインドネシア語を学ぶなんて、そのときは夢にも思っていませんでしたよ(笑)。まあ、シンガポールとマレーシアに旅行に行ったことがあって、マレー語っておもしろそうだなと漠然と思って、簡単な会話フレーズや単語をちょっと覚えたことがあるくらいで。

濱野 :日本の会社で働いていた小々馬さんが、インドネシア語/マレー語に本格的に出会ったきっかけとはなんだったのですか? 

小々馬 :きっかけはけっこういい加減なんですけど……東京の会社で英語を使う仕事をしていたら、英語のほかにもうひとつ言語を学びたいと思うようになってきました。特に理由はないのですが、中国語か韓国語でも勉強しようかな、と。それで、仕事しながら通える学校を探していたら、たまたま新橋にある語学学校を見つけて、とりあえず電話してみたんです。「中国語のコースはありますか」って訊いたら、「中国語はありませんが、インドネシア語はありますよ」って言われて(笑)。それを聞いたときに、インドネシア語でもいいかな、と思って。

濱野 :ええ!? それでいいんですか? 中国語か韓国語をやろうとしていたのに、突然インドネシア語?

小々馬 :とりあえず授業の見学に行ったら、けっこうおもしろそうだったので(笑)。まあ、東南アジアにはもともと少し興味がありましたし、インドネシア語/マレー語は簡単だと噂で聞いていたので、やってみようかなっていう軽いノリです。インドネシアに行ったことはなかったんですけど(笑)。

濱野 :すごい行動力と決断力ですね。たまたま出会ったインドネシア語はどうでしたか?

小々馬 :始めてみたらおもしろくて一気にハマりました。インドネシア語には複雑な文法や発音があまりなく、単語も覚えやすいので、誰でも最初のうちは上達が速い傾向があるんです。1ヵ月くらいやると、インドネシア人の先生と簡単な会話ができるようになって。まあ、1年くらい経って中級以上になると、やっとむずかしさがわかってくる感じですね。それで、自分なりに熱心に勉強していたら、インドネシア人の先生に留学を薦められて。

濱野 :それでインドネシアに留学とは、またまたすごい行動力ですね。そのときはまだ会社勤めをされていた時期ですよね?

小々馬 :そうです。いま思い出してみても不思議ですが、そのときにはもう「インドネシア語でこの先は食っていくぞ」くらいの覚悟でした。それから日本でもう1年勉強して、会社を辞めてインドネシアに留学しました。

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