【アメリア】Flavor of the Month 4・ツムトーベル由起江さん
読み物
Flavor of the Month
<第4回>   全2ページ






  





坂田:今回は海外在住の会員さん、ドイツにお住まいのツムトーベル由起江さんの登場です。海外ということで、直接お会いすることは出来ませんでしたが、メールでいろいろとインタビューをさせていただきました。
はじめまして、由起江さん。インタビューをさせていただきます坂田と申します。よろしくお願いします。さてさて、まず最初に、由起江さんが今住んでいらっしゃる街の様子を教えてください。

由起江:ツムトーベル由起江です。こちらこそ、よろしくお願いします。私が住んでいるのは、ドイツ北東部のシュベリン近郊の街です。シュベリンは湖に面した島に大きな城があり、(戦争の被害をほとんどうけなかったため)古い建造物があちこちに残る州都です。子供のことも考え、田舎の小さな街に住んでいます。ですから車なしの生活は考えられません。利点は湖がすぐそばにあること。夏は気が向いたらタオル片手に泳ぎに行けるんですよ(もちろん無料!)

坂田:素敵ですね! 由起江さんはドイツ人のご主人とご結婚なさって、ドイツで生活をなさっているそうですね。そのきっかけを教えていただけますか?

由起江:夫とは日本にあるドイツ企業で知り合いました。この企業に勤めるまで、私にとってドイツはそう身近な存在ではなく、ヨーロッパを旅行したときに何度か訪れた程度に過ぎませんでした。夫がドイツ国内の企業に転職したのを機に、私も渡独して結婚。昨年、一児の母になりました。こちらに来るまでは大したドイツ語学習をしなかったので、「若いときにもっと勉強しておけばよかった」と後悔しています(外国語学部に在籍したにもかかわらず、イタリア語を専攻していたんです! 将来ドイツに来るなど思いもよらず……)。ただ、小さい頃から翻訳ものをよく読んでいて、M・エンデやE・ケストナーなどには親しんでいました。

坂田:ご結婚はいつ頃で、何年ぐらいドイツに住んでいらっしゃるのですか? それから、子供さんはいつお生まれになったのですか?

由起江:一昨年(2000年)春に結婚しました。ドイツに住んで、そろそろ3年になります。男の子が昨年6月に生まれました。アメリアの掲示板を通して知り合った翻訳仲間のなかにもお母さんになったばかりの方が二人いて、日本とカナダとドイツで子育て情報を交換しているんですよ。

坂田:すごい。これぞ、インターネットの威力ですね。アメリアの掲示板が、こんな風にも役立っているなんて、感激です。現在は、主婦業、母親業はもちろんのこと、仕事としては英語とドイツ語の翻訳をなさっているということですが、翻訳を仕事にするようになったキッカケを教えてください。

由起江:外国語を使って仕事がしたいと思うようになったのは、オーストラリアで日本語教師として働いた時期です。ある程度の外国語の知識をもつ自分が手助けをすることで、異なる言語や文化を持つ人同士が分かり合えることを身をもって体験し、これを仕事としていきたい、と漠然と思い始めました(……と書くとかっこいいですが、要は「橋渡しをしたい」ということです)。
具体的に翻訳にかかわるようになったのは、ドイツ企業で英⇔日通訳・翻訳者として働き始めてからです。毎日のように、外国人の同僚と日本人顧客の間で通訳や翻訳をする機会が与えられ、集中して訓練できたという意味で貴重な経験でした。この頃から、生活スタイルが変化しても長く続けられる仕事として、フリーランスの翻訳をしたいと思うようになりましたが、プロとしてやっていくにはまだまだ実力不足なので、オフの時間を利用してフェローアカデミーの通信教育を受けたのです。出張中の新幹線の中で仕上げた課題もあります!
退職し、ドイツに来てからは時間にも余裕ができたので、マスターコースなどを受講して本格的に勉強し、アメリア(以前のFMC)のトライアルなども受けるようになりました。これに並行して、現在は少しずつですが、仕事が舞い込むようになりました。英日翻訳で勉強したことがそのまま役立って、ここ数年で勉強したドイツ語の翻訳も仕事としてできるようになってきたのが嬉しいです。

坂田:イタリア語を勉強→オーストラリアで日本語教師→ドイツ企業というのは面白い流れですね。どうしてそうなったのか、とても興味があるのですが。

由起江:実のところ、この3ステップだけではないのです。やりたいことがみつかるまで、かなり試行錯誤を繰り返してきました。転職しながら軌道修正してきたような気がします。
日本語教師は、オーストラリアで1年間。その前後に日本で、それからドイツに来てからも教えましたから、それも合わせると通算5年ほどになります。ドイツ企業に就職したのは、英語を活かした仕事を探していて知人に紹介されたからなんです。今、振り返ってみれば、翻訳や通訳の経験がほとんどない自分を雇い入れ、育てようという会社があり、そこで自分が本当にやりたいことがみつかって、恵まれていたんだな、と思います。
  トップへ 次へ