【アメリア】Flavor of the Month 42 中西梨恵さん
  読み物
Flavor of the Month
<第42回>  全4ページ


翻訳技術の向上に努め、いずれは世界に出て活動したい

坂田:現在、中西さんは日本にお住まいですね。いつ、戻られたのですか?

中西:帰国したのは、2005年4月です。2人目を妊娠して、モンゴルで出産するのは不安だったのが主な理由です。それに、それまで7年の海外生活で、体力的・精神的に限界が近いと感じて、少しここらで休みたいというのもありました。でも、帰ってきて、日本も大変だということがよくわかりました。楽な人生はない、どこにいっても生きるのは大変だ、ということです(笑)。


坂田:現在、お仕事はされていますか?

中西
:今は、在宅で英語教育関係の仕事をしています。それから、海外在住の間に興味を持つようになった翻訳の勉強を、日本に帰ってきたのを機に一から始めたいと思い、2005年12月にアメリアに入会しました。アメリア入会と同時に、フェローアカデミーの通信講座「BETA」の受講を開始し、先日、その修了証書をいただきました。自分の翻訳レベルを知るために、初めて受けた定例トライアル<ノンフィクション>で、思いがけずA判定をいただき、その次の同分野でもう一度A判定をいただいた結果、“ノミネ会員に登録”という幸運に恵まれました。これからは、翻訳技術の向上に努めつつ、一日でも早く仕事を獲得する努力をしていかなければいけないと思っています。

坂田:実際に、お仕事の求人には応募しましたか?

中西:はい。その後、JOB INDEXを通じて翻訳会社のトライアルを受け、ロシア語翻訳者として2社に登録していただいています。実際のお仕事はまだですが。そして今年の4月に、やはりJOB INDEXを通じて応募した出版社から、絵本のあらすじと、関係者へのお礼状を翻訳する業務を受注しました。

坂田:ロシア語の案件ですか?
『マカマカの地球歩き マカマカロシアへ行く』
中西:はい、そうです。駒草出版さんから今年の3月に『マカマカの地球歩きーマカマカロシアへ行く』という絵本が出版されています。これは翻訳の依頼主でもある原田さんが、今絶滅の危機に瀕しているシベリアのアムールヒョウを題材にしたNHKの番組にヒントを得て企画されたものです。番組の制作に尽力いただいたロシアの知人に絵本の完成をお知らせしたいということで、絵本のあらすじと、その方宛ての手紙の翻訳を依頼されました。

坂田:かわいい絵本ですね。どのような内容ですか?

中西:主人公の子ゾウのマカマカが故郷のアフリカへ帰る途中にさまざまな絶滅危惧動物に出会う物語です。WWFジャパンが監修にあたっていて、野生動物や自然の保護を謳った内容になっています。NHKの番組で使われた楽曲のCDも付いていて、「地球のために何かをしよう!」という気持ちを子どもたちに届けようという意気込みに溢れています。こういう志に溢れたお仕事に、微力ながら参加できたことをとても光栄に思っています。もうすぐ第2弾も発行されるんですよ。とても楽しみです。

坂田:素敵な絵本ですね。ロシア語やモンゴル語にも翻訳されればいいですね。また、中西さんにはぜひ、ロシアやモンゴルの書籍を日本に紹介してほしいと思います!

中西:そうですね。実は、私もそれが今いちばんしたいことなんです! でも、それにはまず「ブックハンター養成講座」などで業界の仕組みを研究しないと、と思っています。それに、当面は英語の翻訳能力の向上を目標としているので、定例トライアルに積極的に挑戦して、ノミネ獲得数を増やしていきたいです。専門分野を定めて勉強もしたいし……。課題が山積みで気が遠くなりそうです!

坂田:現在は日本にお住まいですが、今後のご予定は?

中西:次女の成長が落ち着くまでは日本にいるつもりです。次はどこ、という予定は決めていませんが、やはり海外に出て行きたいと思っています。日本語教育を主軸において、翻訳の仕事も継続していけたらいいなと思います。

坂田:日本語教育と、各国の文化を伝える翻訳の仕事と、どちらもやりがいがありますね。ぜひ頑張ってください!

 
     大学生の頃、やりたいことが見つからなくて怯えていた中西さん。今ではやりたいことがありすぎて、毎日フル回転で活動していらっしゃいます。中西さんを変えたのは何だったのでしょうか? ロシア、モンゴル、日本語教師、そして翻訳。これらは全部きっかけでしかありません。中西さんを変えたのは、中西さん自身の勇気や決断だったのだとお話を聞いていてそう思いました。
 これからもロシアやモンゴルの文化を、もっともっと日本に紹介し続けてください!
 

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