<第99回> 1|2|3|4|5 全5ページ
濱野 :本日は、実務翻訳でご活躍中の長本幸子さんにお越しいただきました。今日は、ケージの中のワンちゃんもご一緒です。15年ほど続けられたメーカー勤務からフリーランス転向への決断には、ワンちゃんの存在も大きく関係しているとのこと。あとで詳しくお伺いできればと思います。まずは実務翻訳のお仕事についてお尋ねします。現在、請け負っている分野やドキュメントはどのようなものが多いのでしょうか?
長本
:もともと電子機器などのメーカーに長年勤務して翻訳に携わっていましたので、製品マニュアル、仕様書、マーケティング資料などのドキュメントがメインですね。IT系から工業製品、自動車、医療機器などの仕事を請け負っています。
濱野
:フリーになったのはいつ頃ですか?
長本
:昨年、2014年の1月からフリーランスとして働きはじめました。
濱野
:フリーになったばかりだと、なかなか安定して仕事を受注するのも難しいと思うのですが、どのように仕事を増やしていったのでしょうか? 何か営業活動はされましたか?
長本
:会社勤めのあいだにトライアルを受けて、翻訳会社1社に登録してありました。さらに退職後にもう1社のトライアルに合格できたので、初めは少し悠長に構えていたんです。ところが蓋を開けてみると、いただける仕事量にも波があって、月の半分くらいしか仕事がないときもありました。気づくと貯金がけっこう減っていて……(笑)。これではいけないと、仕事が入っていない日はアメリアの求人情報を見ては応募して、トライアル受験。派遣会社から紹介された短期のオンサイトの仕事を入れたこともあります。
濱野
:なるほど。では今は、短期のオンサイトやトライアルへの挑戦を続けながら、完全な在宅フリーランスの状態を目指している段階ということですね?
長本
:そうですね。去年の10月頃から、ようやくコンスタントにお仕事が入ってくるようになってきました。
濱野
:メーカー勤務のご経験があったことも大きいと思いますが、フリー2年目で仕事が安定してくるというのは、すごく順調ですよね。
長本
:どうなんでしょう……まだまだ安定とまではいきませんが、なんとかこのまま在宅での仕事を続けることができればと思っています。
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