ブロードウェイ・ミュージカル、洋楽の翻訳を経験した小橋川尚弘さん Flavor
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Flavor of the Month
<第121回>  全4ページ
映像翻訳家をめざして

加賀山 :今後の抱負を聞かせてください。

小橋川 :いまは経験を積むことが第一ですので、実務翻訳では、こつこつと実績を作っていきたいと思います。また、映画も好きですし、ミュージシャンのドキュメンタリーやインタビューなどにも興味がありますので、映像翻訳の学習を続けて、いつの日か、映画館やテレビに自分の翻訳が出てくることをめざします。
 英語力と日本語力に完成はないので、これからも学んで翻訳のスキルアップにつなげていきたいと思います。

加賀山 :いま翻訳を学んでいるかたにアドバイスをお願いできますか?

小橋川 : 私自身も求人を見ながらチャンスを探していますが、求人を見ていて思うのは、実務経験重視ということです。でも経験がない、どうしようと悩むかもしれません。私もそうでした。とにかく翻訳する機会を数多く設けることが大事だと思います。新聞のコンテストでも、サイトの翻訳コンテストや、アメリアのコンテストでも、いろいろなところに積極的に応募するのが良いと思います。いろいろな文に接すると感覚もつかめてきますし、それが自分の翻訳実績にもなります。特にアメリアのコンテストは多彩で、「一行翻訳」や「ひとこと翻訳」といった短い文章の翻訳から、「翻訳お料理番」や「ミニ翻訳コンテスト」といった適量な翻訳コンテストが用意されているので、自分に合った適度な長さのものから始めればいいと思います。自分自身の翻訳スキルを磨くチャンスにもなると思います。優秀な訳文は紹介されるので、モチベーションにもなります。私も継続して応募しています。

加賀山 :その積極性を見習いたいです。

小橋川 :ありがとうございます。私自身、翻訳会社のトライアルに挑戦しはじめた当初は、なかなか合格できませんでした。3カ月後にようやくいまお仕事をいただいている会社に合格することができましたが、トライアルへの挑戦を重ねながら経験を積んでいくのも悪くないと感じます。実際に翻訳会社のかたとのやりとりとかも発生して、緊張感も違ってくると思います。
 日本語力と調査力を磨くのも、もちろん大切です。翻訳するテーマを念頭に置きながら、正しい情報を見きわめるといった情報整理力も大事ですね。

■じつにバイタリティあふれるかたで、いまのお仕事の楽しさを生き生きと語られるのが印象的でした。話をうかがっていると、こちらも元気が出てきます。映像作品で小橋川さんの訳を拝見するのを楽しみに待ちたいと思います。

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