【アメリア】Flavor of the Month 50 トゥレ シェーク ウマールさん
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Flavor of the Month
<第50回>  全4ページ


翻訳の枠にとらわれない言語サービスを提供したい

坂田:会社ではどのようなお仕事をされているのですか?

ウマール:日本と海外にある関連企業との間を取り持つコーディネーターの仕事をしています。

坂田:翻訳は仕事でされているのですか?

ウマール:はい。翻訳も通訳も社内で頻繁に発生します。仕事を通して翻訳力を磨いてきましたし、やっているうちに自分には翻訳の才能があるかもしれないと思うようになりました。主に英日または日英の翻訳ですが、たまにフランス語の翻訳や通訳もあります。

坂田:翻訳の才能があるかもしれないと思った理由は?

ウマール:翻訳・通訳というのは、私が思うには、機械的にことばを訳すんじゃなくて、その背景に文化があるんですよね。どうやって別の文化の言葉にしてうまく伝えるのか、どういう言葉が一番適当なのか。それをするのには、多言語、多文化の環境で育ち、日本に来てまた新たな異文化に触れた自分だからこそ、できることじゃないかと思うんです。このスキルを生かせば、ボランティアもできるし、生活を支える仕事にもなる。あと、将来に向けて自分のやりたいことを実現できます。

坂田:自分のやりたいこととは、具体的に何ですか?

ウマール:7年間、会社の中でさまざまな仕事をしてきましたが、これから何をやりたいかを考えたときに、もうちょっと本格的に翻訳関係の仕事をやっていこうじゃないかと考えたのです。日本に住んで14年になりますが、2年前に日本での永住権を取得しました。普通は日本に住んで10年経つと申請できるのですが、そのうち5年間は日本で働いていなければならいという条件があります。私の場合、最初の7年間は学生だったので、それから5年働いて、12年目にようやく永住権が取れました。今から2年くらい前です。ちょうどその頃、結婚もしました。その時、はっきりと考えるようになりました。自分はどこに向かっているのだろうと。方向性を決めたいと思いました。

坂田:方向性は決まりましたか?

ウマール:はい。今の世界はグローバル化する世界です。ビジネス関係、外交関係、インターネット上などの個人関係など、いろんなパターンで通訳や翻訳の必要性がある。いろんな需要が出てくると思います。将来的に、これらをうまく結合させて、翻訳という枠にはとらわれない、言語サービスの会社を作りたいです。翻訳や通訳のスキルを使って、いろいろな応用ができると思います。言語には文化も入っているんですね。だから、文化サービスと言ってもいいかもしれない。そういうことがますます大事になってくると思います。

坂田:日本語の能力だけでなく、幼い頃から育ってきた環境、日本での仕事で経験したことなど、これまでの人生すべてを生かせる仕事ということですね。

ウマール:そうです。自分の持っているものを伝える仕事。言語サービスとしての翻訳通訳以外にも、語学の講師もできるでしょう。子ども達に外国の良い文化を伝え、グローバルなビジョンを持たせるんです。言葉だけじゃなくて、文化の違いについても、空が青いのと同じように、子どもがそれを当たり前と思うようになれば、ぜんぜん違ってくると思います。私自身がそういう環境に恵まれたので、世の中そういうものなんだと受け入れられた。それを日本の子ども達にも教えてあげたいです。

坂田:それは大きなビジョンですね。広い意味での翻訳。素晴らしですね。

ウマール:そうです。それができれば、自分自身ももっと満足できると思うし、自由にもできると思います。みんな、人生の目的を持っていますよね。私は自分の人生のほぼ半分を日本で過ごしました。これからその経験をもって社会に貢献していければ、人生の最後に後悔しないと思います。それが重要です。会社員でもいいのですが、可能性があれば自分の能力を試してみたほうが後悔しないと思います。社会にもプラスの影響があるだろうし。そんなことを考えるようになって、翻訳の仕事についてインターネットでいろいろと調べていたら、アメリアのホームページにたどりついたんです。

坂田:そうだったんですか。

ウマール:最初からフリーランスの翻訳家になるのは無理でしょうから、まずはアメリアを通していろいろと翻訳の仕事をしたいと思っています。在宅の仕事はもちろん、チャンスがあればオンサイトの仕事などで経験を積んで、それからフリーランスの翻訳家になり、いずれは自分の会社が持てればと思っています。

坂田:初めてアメリアのサイトを見たとき、どう思いましたか?

ウマール:とても面白そうだと思いました。ホームページの情報が多かったし、利便性もよさそうだった。いろんなサイトがあると混乱してしまいますが、アメリアのように求人もその他の情報も一個所に集まっているのがいいなと思いました。他のサイトもいろいろと見ましたが、いちばん情報量が豊富だと思いました。また、自分の情報を入れておいて、クリックするだけで応募ができるのもいいですね。更新も簡単。仕事情報の検索も簡単です。

坂田:ウマール<さんは、具体的にもう何か利用されましたか?


ウマール:いいえ。残念なことに、私は今まだ会社に勤めているので、応募する時間がありません。これから、時間を作って、どんどん利用したいと思います。プロフィール文ももっと工夫をして更新したいと思っています。

坂田:会社員ではなく、フリーランスで働くことの魅力とは何でしょう?

ウマール:フリーランスになると時間を自由に決められるのがいいですね。会社だと必ず毎日職場に行かなければなりませんが、フリーランスだと納期さえ守れば、いつ仕事をしても自由です。朝早く起きて健康のためにスポーツをしたいとか、今日は夕方早めに仕事を終えて奥さんをレストランに連れて行きたいとか。緊急の場合は海外に行かなければならないこともあるでしょう。パソコンがあって、インターネットにさえ接続できれば、どこにいても仕事ができます。納期さえ守ればいいのです。つまり、フリーランスのほうが家族を大事にできるし、自分の才能をフルに活用できると思うんです。

坂田:先日、セネガルに里帰りをなさっていたそうですが、その間も仕事をまるまる休まなくてもいいわけですね。

ウマール:そうです。長期間休んで会社に迷惑をかけるということもなくなります。両親は私が日本にいる間に二人とも亡くなりましたが、死に目に会えませんでした。親戚にも年を取った人がいます。遠くにいて会社に勤めているから自由に帰ることもできない。せっかく文明国に来て、言葉も理解して、社会も文化もわかっているのですから、自分で何かをしたいと思います。

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